総合診療医からの健康アドバイス

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新専門医制度導入で総合診療医希望者は増えなかった

2019-12-23 11:35:54 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は曇り時々晴れ。予想最高気温は22度とこの時期の平均気温です。シタイヒャー。男子レスリングの全日本選手権で77キロ級グレコローマンにて沖縄県出身の屋比久選手が優勝しました。これでオリンピック出場が一歩、近づきました。何が嬉しいって屋比久選手の父親の実家は、ここ事務所から徒歩30秒で着きます。こんなに近い所からオリンピック選手が出るとは嬉しい限りです。頑張れ!屋比久選手。では、本題へ。
 


 2018
年度から新専門医制度が正式にスタートした。
 
 
 それに先立って、2017年秋に基本診療科での第一次希望者数が発表された。
 
 
 
 基本診療科には20科目程度が含まれ、内科や外科などに加えて、総合診療科も初めて認められた。
 
 
 しかしながら、一次募集の段階で総合診療科を希望する人は160人程度であった。

 
 
 全国には約80の医学部がある。
 
 
 
 総合診療科を希望する研修医が160人程度ということは、1つの医学部の卒業生のうち約2人程度のみしか総合診療を希望しなかったことになる。
 
 
 
 1つの医学部から約100人の卒業生がいるので、100人中2人、すなわち希望者は2%のみだったのだ。

 
 
 今回の新専門医制度の専攻医ポストの数はあらかじめ多めに設定されていたので、研修医は実質的に自分の希望する診療科を選択することができた。
 
 
 
 総合診療専門医の希望者が少なかったのはポストが少なかったわけではないことがわかる。
 
 
 
 日本医師会が提唱している「かかりつけ医」の診療報酬がアップされることがほぼ決まっていたにも関わらず、総合診療専門医を希望する人はとても少なかったのだ。
 
 
 この原因についての私の考えは次回に。

 

ここの海岸はどうしてもゴミが太平洋からやってきます。自分の影が映り込んでしまいました。

 

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