総合診療医からの健康アドバイス

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身体活動の低下と死亡の関連

2018-04-12 10:52:32 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は晴れ。予想最高気温は28℃。来週頭には寒気の影響で最高気温が22℃止まりの日があるらしいです。この寒暖の差は激しすぎますね。クーラーつけたり、上着を着たりと体調管理が忙しいですね。また、沖縄でははしかの患者が出ています。これ以上、広がらないように祈るばかりですね。では、本題へ。
 
 
 
 
 身体活動の低下はどれほどの不健康な効果があるのでしょうか。
 
 
 これについて、最近興味深い研究結果が発表されました。
 
 
 この研究はメタ分析と言う手法を用いて過去の16もの研究を統合したものです。
 
 
 合計で100万人以上もの人々を2年から18年以上も追跡するというデザインとなりました。
 
 
 このうち、84,609 (8·4%) の死亡ケースを確認しています。
 
 
 
 
 この研究の結果、身体活動の少ない人々は、イスなどに腰掛けている時間が長く、死亡率が増加していました。
 
 
 特に、身体活動の極端に少ない人々では、腰掛けている時間と死亡率の相関が強いということがわかりました。
 
 
 
 
 しかし注目すべきは、身体活動が活発な人々では、1日に腰掛けている時間が8時間以上と長時間にわたっていても、死亡率は上がっていなかったことです。
 
 
 
 
 現代では、1日に腰掛けている時間が8時間以上という人々は多いのではないでしょうか。
 
 
 デスクトップパソコンの前に座っている、いわゆるオフィスワーカーです。
 
 
 
 
 それでも1週間のうち合計で約1時間以上の間、中等度以上の運動をやることにより死亡率の上昇を抑えることができる、ということです。
 
 
 仕事上オフィスワークをせざるをえない人々にとっては朗報ですね。

 

 

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