総合診療医からの健康アドバイス

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原発事故の健康被害

2017-04-25 09:09:23 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。6月の17日に行われる予定のAKB48 の総選挙がすごいことになっているようです。周辺の宿泊施設はほとんど満室状態になり、どうしても参加したいという人は、大分離れたリゾートホテルに宿泊するということになるようです。当日は周辺が大混雑になりそうです。その日は外出しない方が良さそうですね。では本題へ。
 
 
 
 
 4年前に起きた福島の原発事故は、放射線による直接の身体的被害より、社会および心理的な悪影響と災害現場での社会的混乱の影響がひどく大きいことを示しました。
 
 
 
 
 被曝最大量(甲状腺被曝量)は原発緊急作業員の12グレイで、放出された放射性物質は周囲2000平方キロのエリアにまで達しました。
 
 
 原発の中心から半径20キロ以内の地域住民は避難を指示され、半径2030キロの地域住民は、自発的な非難を勧告されました。
 



 17万人以上の人々が避難生活となりましたが、緊急の避難と移動は「最も弱い人々」の健康状態を悪化させます。
 
 
 高齢者や入院患者などの体力的な弱者が悪影響を受け、偶発症や基礎疾患の急性増悪で死亡されました。
 
 
 
 
 精神心理的影響も大きく、放射線被害への恐怖、心的傷害後ストレス反応、うつ病、アルコール依存症などが増加しました。
 
 
 私は当時、水戸市内の病院で勤務していましたが、いわき市や北茨城市、水戸市などに避難した人々の精神心理的疾患を患う具体的なケースを経験しました。

 

 

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