総合診療医からの健康アドバイス

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ウイルス性咽頭炎への説明

2024-05-08 10:47:16 | 医療情報

 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

 今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は26度です。日差しが強いですが、風が北寄りなので過ごしやすいです。ずっとこんな感じでいてほしいですね。週間天気を見ると、今週いっぱいは晴れ間が広がるようですが、週が明けると雨が降りそうです。そろそろ梅雨入りでしょうか。そして、梅雨が明けるとあの夏が始まります。今年の夏は恐ろしく暑い夏になると予想されています。今から心配です。では、本題へ。

 

 今回の最後はウイルス性咽頭炎。

 

 あなたの風邪は喉の症状の強い急性咽頭炎のようです。

 

 診察した結果ではおそらくウイルス性のものと思います。

 

 ウイルス性の病気では抗菌薬は効きませんので、今のところ抗菌薬は要らないと思います。

 

 抗菌薬を飲んだときにはやはり、吐き気や下痢、アレルギーなどの副作用も起きることがあります。

 

 現時点では抗菌薬を使う利点が少ないと思います。

 

 つまり、利点よりも副作用のリスクが上回ります。

 

 かわりに、症状を和らげるようなお薬を出しておきます。

 

 一般的には、最初の2から3日間が症状のピークで、あとは1週間から10日間かけてだんだんと良くなっていくと思います。

 

 3日間ほど様子をみてもよくならないときにはまた受診してください。

 

 ほぼ大丈夫だとは思いますが、喉の痛みが強くなって水も飲み込めないような状態になったら、喉の中が化膿したりしていることがありますので、その際にはすぐに救急室に受診してください。

 

 以上が、わかりやすい説明の仕方の例です。

 

 単に、ウイルス性だから飲んでも効きません、などという言い方では患者さんは納得しないことがある。

 

 そして他の病院や診療所に受診することがある。

 

 このような丁寧な説明を行う医師をかかりつけ医として持ちたいところである。

 

 

 

 沖縄本島北部、金武ダム周辺の風景です。

 

これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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