皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。最近のニュースといえば、高齢ドライバーによる事故。そのほとんどが、アクセルとブレーキの踏み間違いだそうです。年齢を重ねていくと反射神経も鈍くなり、体がついていけなくなります。自動車メーカーの皆さんは自動ブレーキや急発進防止装置など技術でカバーしています。早く事故が無くなってしまうことを願うばかりです。では本題へ。
「どうして医学部に入ったの」と聞かれることがあります。
医師になりたい、という気持ちを初めて持つようになったのは小学1年生の時でした。
急性リウマチ熱に罹った私は、心臓の炎症(心炎)をきたして弁膜症を合併していました。
診療所や病院に行ってみると、「心臓の雑音が聞こえるのでここでは診ることはできません」といわれました。
ちょうどそのころに京都にナースの仕事で出ていた従妹から連絡があり、その病院に受診するようにいわれました。
京都の病院に受診したときに、医師に言われたのは「これはもうたいしたことはありません」という力強い言葉でした。
そのときそばに付いていた父親のホッとした表情。
小学1年生の私の印象は、「お医者さんはすごい」というものでした。
その当時は単に憧れでしたが、徐々に「医師になりたい」という希望となりました。
中学に入り、将来の医学部受験を意識するようになったとき、地元の教育委員長をやっていた叔父(上述の従姉妹の父親)に相談することにしました。
受験に対して具体的で有用な助言を叔父から得ることができた私は、おかげで無事に合格することができました。
しかし、叔父は若いころからタバコが好きで、とうとう肺気腫(慢性閉塞性肺疾患)を発症しました。
医学部を卒業して医師となった私が沖縄の病院で診療活動していたときに、叔父は肺の病状の急性増悪をきたして入院となり、その後亡くなりました。
「タバコさえ吸っていなければ叔父はもっと元気で長生きできたのに」という気持ちで悔しくなりました。
私の父親もタバコを吸っていましたが、叔父の病状をみて、タバコを止めることに成功しました。
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