総合診療医からの健康アドバイス

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トランス脂肪酸はどの程度なら摂ってよいのか?

2022-05-10 10:54:29 | 医療情報
 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 
 今日の沖縄は曇り時々晴れ。梅雨の晴れ間が広がっています。予想最高気温は27度です。昨日の県内の新型コロナ陽性確認が1037人と、月曜日の過去最多を更新しました。しかし、政府や県はウィズコロナを推進しているせいか、まん延防止等重点措置のまの字も出てきません。宮古島では一般の外来を制限しているそうです。結局、個人で基本的感染防止対策をします。では、本題へ。
 
 

 現在までに判明している知見から、トランス脂肪酸はどの程度まで摂ってもよいのか。

 

 WHOは、トランス脂肪酸の摂取量を、総エネルギー摂取量の1%未満とするように勧告している。

 

 重量ベースでは、一人一日当たり約2グラム未満。

 

 しかし、厚生労働省はトランス脂肪酸摂取の目標値をまだ定めていない。

 

 食品中のトランス脂肪酸について、表示義務や含有量に関する基準値もない。

 

 日本人での摂取量については、2008年に農林水産省が実施した調査では、一人一日当たり食べているトランス脂肪酸の平均量は 0.92~0.96 グラムと推定されている。

 

 しかし、加工食品を多く摂る人は 2 グラムを超えていると思われる。

 

 個々の加工食品に含有量表示が無い状況では、トランス脂肪酸を多く含む食品の摂取をなるべく避けるようにするとよい。

 

 最後に、脂肪の摂り方でお勧めは? と聞かれれば、こう答えたいと思う。

 

 人工のトランス脂肪酸は減らす、ナッツなどの単価不飽和脂肪酸は十分に摂る、肉や牛乳などの飽和脂肪酸は適度でOK、と。

 

 

 

 沖縄本島中部、読谷村の海岸です。

 

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これを実践するだけで、楽しく食事をして、健康的に若々しく、やせることができます。高血圧や糖尿病も予防するので、コロナウイルスにもかかりにくくなると思います。「病気にならない食事の極意」よろしくお願いします。

 

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