総合診療医からの健康アドバイス

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アメリカで高血圧が増えた理由

2020-03-17 11:08:03 | 医療情報
 皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 今日の沖縄は晴れ時々曇り。予想最高気温は21度です。今日から彼岸入り。暑さ寒さも彼岸まで、と言い、この頃から次の季節に向けて、準備をしましょう。という事です。天気予報を見ると、やはり、今週末から予想最高気温が26、27度という感じです。あの夏がやって来るのかと思うと、汗が吹き出しそうです。では、本題へ。
 
 
 
 2017年末にアメリカ心臓協会などの高血圧の診断や治療に関連する学会が高血圧の新しいガイドラインを発表した。
 
 
 
 この新しいガイドラインは世界中に衝撃をもたらした。
 
 
 
 というのも、それまでの高血圧の基準を数10年ぶりに変えたからだ。
 
 
 
 従来の基準では、最高血圧140以上または最低血圧90以上が高血圧症。
 
 
 新しいガイドラインでは、最高血圧130以上または最低血圧80以上を高血圧として治療を勧めている。
 
 
 
 治療では、まず生活習慣の改善が勧められているが、それでも血圧が下がらない人や、脳や心臓の血管の病気リスクのもともと高い人には、血圧を下げる薬を内服することを勧めている。
 
 
 
 アメリカのガイドラインでの血圧の基準の変更によって、これまで高血圧症ではなかった多くの人々が突然に高血圧症になった。
 
 
 
 さて、アメリカのこの新しいガイドラインを採用するとどうなったのか?
 
 
 
 これによって約7千万人が新たに高血圧症となった。
 
 
 
 もし、日本でこの基準をそのまま導入すると、約2千万人の人々が新たに高血圧症とされるものと試算されている。
 
 
 
 中国では、なんと2億6千7百万人もの人々が高血圧症となる可能性が出てくるのだ。

 

FM那覇のスタジオ。

 

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