総合診療医からの健康アドバイス

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ターゲットになった脂肪

2018-02-14 11:20:26 | 医療情報
 皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
 早いもので、明日で二月の十五日。二月も半分が過ぎます。沖縄本島地方は今日から20℃を越える気温が続くそうです。今日の予想は22℃。来週の月曜日は何と、25℃の夏日を予想しています。寒暖差が激しいですね。これではインフルエンザも流行るはずですね。では、本題へ。
 
 
 
 
 1960年代までのアメリカ人はもともと高脂肪食を食べていました。
 
 
 総カロリーの40%以上が脂肪でした。


 1グラムあたりのカロリーでみると脂肪は9キロカロリーであり、炭水化物は4キロカロリーです。
 
 
 総カロリー量を減らすことが重視されていたので脂肪がまずターゲットになったのです。
 
 
 また、脂肪を糖分に置き換えることによって、総カロリー量を減らすことができ、そして減量につながるといわれました。
 
 
 ドリンクに砂糖を加えることによって空腹を抑えることができるので、過食を予防出来て減量につながるとさえいわれました。
 
 
 
 
 しかし、このような単純なエネルギーバランス説は崩壊しました。
 
 
 最近の研究により、食事における脂肪摂取の「制限」は様々な疾患のリスクをむしろ高めることがわかりました。
 
 
 
 
 食事中の脂肪摂取割合と体の脂肪の割合との関連もあまりない、ということもわかりました。
 
 
 高炭水化物食品であるフライドポテトや糖分入りのドリンクを多くとる人の方が、高脂肪食品であるナッツやヨーグルトなどを多くとる人と比べて、肥満になりやすくなります。
 
 
 
 
 高炭水化物食をよく取る人々はむしろ心臓病のリスクも高くなっています。
 
 
 実際、PREDIMED研究では、低脂肪食の人々と比べて、高脂肪食の人々の方が心臓血管病の発生が少なくなっていました。

 

 

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