皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。
今日の沖縄は曇り時々雨。予想最高気温は30度です。それでは、先日放送されました、ラジオの中身をお送りします。
アーサー そうすると、先ほどの東京都の例でいうと、同じ協力要請を出すにしてもある程度専門が限られてくるわけなので、後方支援ですとか、専門的でないお医者さんがどういう形であればサポートできるのか、具体的な事例を発信することが必要なのでしょうか。
徳田 やる方法としては、いくつかアイディアがあります。
ひとつは、もともと法律で規定されているのは国立病院機構と、JCHO(ジェイコー)、私もこの本部に3年いたんですが地域医療機能推進機構ですね。
こういったところは法律で、災害級の事態では、患者さんを厚生労働大臣の指示に従ってケアをしなければいけないと決められているんです。
その法律に基づいて国立病院とJCHO病院、そしてもうひとつ、労災病院というのがあるんですが、そうした国が保有する病院が積極的に診ると。
ただ問題なのはそこで診るときに、そこにはもともと別の理由で患者さんが入院していらっしゃる。
その患者さんを民間病院で診てもらえばいいわけです。
例えば、どこかの国立病院、どこかのJCHO病院で、整形外科的な原因で入院されている患者さんがいらっしゃる。
その整形外科的な患者さんは整形外科の民間病院に一時的に転院していただくと、こういうふうにやるといい。
あと、マンパワー不足について。
国立病院、JCHO病院、労災病院は医師の数も少ないです。
そこで、民間病院にお願いする。
民間病院の中にも総合系医師は、少ないけれどいる。
その人たちを応援に出してくださいと言うことで、別の病院でも医師が仕事ができるように法律を変えればいいんです。
実際に、平成天皇の心臓の手術は順天堂大学の先生が東大病院でやったんです。
東大病院の医者じゃなくても、東大でできるわけです。
実際手術してる。
そういう事例はあるわけでやろうと思ったらできる。
医師免許持っている人が医療行為をするわけですから。
都道府県が保険医を保険医登録しているのですから、その同じ都道府県であれば保険医登録をすれば医療機関を変えても医療行為をできるようにすればいい。
災害派遣医療チーム=DMAT(ディーマット)もそうです。
東日本大震災のときには沖縄からも派遣されましたけど、東北にある病院で診療活動をするわけです。
ですから、どこの病院で仕事をしなければならないという固定した概念でやると、こういう災害級の対応はできないと思います。
次回に続く。
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