アイネットラジオ 920-11

　皆様、こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。

　今日の沖縄は台風18号の影響で、曇り時々雨。予想最高気温は29度です。それでは、先日放送されました、ラジオの中身をお届けします。

 

アーサー　沖縄の場合、他府県に比べて有利な部分があるのは、県内にコールセンターが数多くあり、かつ24時間稼働が可能と言う側面もあるので。

 

徳田　前回のこの番組でも申し上げましたが、10代、20代、30代の人にステイホームだと、絶対外に出るなというよりも、接触者の追跡をやってくださいと言った方がはるかに効率的で、その人たちの働きで感染を抑制させればいいんだから、もったいないですよね。

　ボランティアで1000人くらい接触追跡者を集めて、全員ボランティアでお願いする。

　災害対策というのはボランティアなんです、主力は。

　東日本大震災のときもボランティアが活躍しました。

　世界中から集まった。

　今回は世界から集めるわけにはいきませんから県内で集めるとしたら、家でステイホームに甘んじている人たちをどんどん使う。

　もちろん、ワクチン接種をしてです。

 

アーサー　そういう人的確保は非常に有効ですね。

　今お話出た感染経路不明というケース、沖縄にかんしては以前から言われていましたが、ここはもう、前回の提言でも触れた、飲食店、業種というのが、沖縄にかんしては、長期に休業要請が続いているという状況もあり、残念ながら、雇用の確保という観点から営業を再開する店が増え続けています。

　そもそも感染経路が不明という中で沖縄にかんしては飲食店が集中的に休業要請を迫られたわけですね。

 

徳田　ええ、これはサイエンスに基づいてなかったんですよね。

　飲食店だけターゲットにしたというのは。

　これは日本政府の戦略なんですけど、世界中で見ると飲食店にはもちろん休業要請をやりましたが、それ以外のところにもきちんとやっていた。フェアーにサイエンスに基づいてやらなければいけなかったのを、飲食店だけスケープゴートにして、夜の飲食だけ制限して昼はOKとか、あるいは旅行はやっていいとか、これはアクセルとブレーキを同時に踏んでいることになるわけですから。

　アナウンス効果的にもよくないですよね。

　だって、我々にはステイホームと言って、だけど観光客には来てくださいと言う。

　誰だっておかしいと思うんじゃないですか。

　だからまず全部止めるくらいのことをやらなければいけない、少なくとも今は。

　フェアーじゃない。

 

アーサー　このあたり、非常に矛盾がありますよね。

　以前、番組でも徳田さんがＧＯＴＯトラベルのことについて指摘をしていただいた、それを思い出します。

　まさしく、ブレーキとアクセルを同時に踏む、矛盾をしている中で、かつ、協力金の配分、業種のしぼり方というものも、何を基準にというのがないまま、なし崩し的に動いてきたように思います。

 

徳田　こういう政策は、サイエンスと倫理に基づいて行われるべきだと思うんです。

　ところが、政治経済的な理由で、一部の業種だけ狙い撃ちするのはよくないと思います。

 

次回に続く。

 

 

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