皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。あってはならないですが。沖縄のヤマト運輸で昨日発覚した事には、企業などからのダイレクトメールを何と500通も山の中へ廃棄していたドライバーがいたそうです。話によると、余りの忙しさで、つい捨てたと。宅配業者の過重労働が問題になってますが、いつかはこうなると予想できたかもしれません。では、本題へ。
WHOによると、ある国で1人当たりGDPが2万米ドルを超えると、精神疾患に対する経済支出が急激に増えるといいます。
理由の1つは、精神疾患の診断と治療に支出できるリソースが増えること。
また、経済的に裕福になると平均寿命が延びるために認知症をもつ人々が増えることです。
経済発展で生活のペースが速くなると、人々の精神的ストレスが大きくなり、神経症の人々が増えます。
20年前の中国では、「うつ病」の患者はほとんどいないといわれていましたが、近年は他の先進国並みとなっています。
ただし、お金持ちになるとうつ病になる、というわけではありません。
経済的に裕福な社会になると「標準から外れたような」言動を行う人々は受け入れ難くなり、精神的な病気として、診断と治療の対象となります。
農家や工場で労働をしていたときにはあまり重視されなかった精神状態がサービスや知的労働では問題とされてくるのです。
(本文とは関係ありません)
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