皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。やはりちょっとだけ涼しくなりました。台風13号のおかげか、沖縄地方は各地で風や雨があり、すこしだけ涼しくなりました。こうなれば後は、来月の旧盆を越えるとようやく沖縄に秋が来る、と言うか、本格的な夏が終わるということです。しかし、日中はまだまだ気を抜けません。水分と休養をお忘れなく。では、本題へ。
うつ病の治療には認知行動療法というカウンセリングが有効なことがあります。
患者さんには、自分自身がうつ病という一時的なこころの「風邪」をひいているということを認識していただきます。
これがまず第一歩です。
そして、その状態から脱出できるための工夫を共に考えていきます。
これが第ニ歩です。
脱出するための工夫は患者さんにとって異なるメニューとなります。
ある患者さんには軽い運動、そしてある患者さんには音楽、そしてまた別の患者さんには瞑想というふうになります。
脳の風邪は雑音(ノイズ)のようなものです。
ラジオの周波数を合わすような「行動」によって、ノイズを除去していくのです。
うつ病患者さんに対して薬はときには有用ですが、メインの治療手段ではありません。
認知行動療法をメインとして、薬はあくまでも必要最小限とすべきでしょう。
脳の分子機構は複雑系であり、セロトニンやノルアドレナリンの効果を増強するだけで、脳全体のうつ状態が全て改善するとまではいかないのでしょう。
座喜味城跡
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