A&Pの☆お宿千夜一夜

美味と心地よい宿を求め、各地をむしゃむしゃ修行中!

妙湶和樂 嵐渓荘3 部屋編 蔦(つた)

2012-02-16 15:00:00 | 甲信越・宿
今まで渓流館にしか泊まった事がなかったのですが、今回は初日の宿と同

価格帯の部屋に泊まろうと検討しました。

結局、宿の象徴的な建物である緑風館でお願いする事に。

大正末期の木造3階建の料亭を、昭和30年に2年がかりで移築したもの。

部屋は迷いましたが、鯉の意匠に風情を感じた「蔦」の部屋にしました。

古い木造建築でも3階ならそんなに音も響かず、眺めもいいのではないか

と考えたのですが、これは正解でした。

部屋の入口には 歓迎 ○○様と書かれた札が下がっています。
 


部屋数は3館あわせて17室(定員77名)。

団体客も日帰り客もと、老若男女が集う宿なので、必要なんでしょうね。


角部屋で景色の良い、明るい部屋でした。


   


板張りの廊下を入口方向に振り返ると隣室がよく見えます。
  朝はタオルが干されていました。

お隣は2室を1室にしたようです。

「蔦」の部屋も2室を1室として広く使っています。

時計回りに部屋内を見ていくと、

まず鏡台。
 

朱に近い赤がノスタルジックな雰囲気を醸し出します。

そしてこの部屋の主役の鯉。


 夜はこんな感じで反対側の窓に映りこみます。

 ←部屋 ・ 廊下側から見るとただの壁→  

  新潟中央の山古志郷は錦鯉発祥の地。

江戸時代中期、マゴイから突然変異した変種を観賞魚として養殖したのが

始まりです。

大正3年、東京上野で開催された万国博覧会で「越後の変わり鯉」の名で

紹介されました。

つまり新潟は鯉の本場なのです。

部屋の廊下側からは玄関横の池も見え、ここにも鯉が泳いでいます。
 ひょうたん型?

 この池の鯉達はまだ新人。

というのも以前いた鯉は夏の水害でみんな流されてしまったそうなのです。

海まで流されちゃったかな?

どこかで2012年の干支、龍になっているといいな。

海と言えば、ここはNHKのテレビ放送50年記念ドラマ

「川、いつか海へ 6つの愛の物語」第2話のロケ地。

放送は2003年の12月だから、もうずいぶん前ですが、脚本も配役も

ゴージャスでした。


隣の部屋との壁に沿って順にクローゼット
    



テレビ、床の間にはカワセミの絵や掛け軸、ここにも鯉が!


   




↑ 電話の配線に注目 ↑



   お酒の案内、

 食事・貸切風呂予約時間、前回滞在日等の宿泊客用控え。
 
 開くと A3サイズの大きなテレビ番組表。

緑風館の部屋には水周り(トイレ、お風呂、洗面)の設備はありません。

  「美を護る」から護美箱。

 部屋を出て廊下をまっすぐ進むとトイレです。 

 地図で言うと北。 レトロな消火器入れ。



部屋からの眺め  紅葉と黄葉 


   

上から見ると、玄関の屋根はなかなか魅力的な曲線。



これは明るいうちに庭からも眺めてみなくては・・・

一通り部屋を探検したので、貸切風呂の時間まで庭の散策に出発。


次回は水害後、以前と様子の違う庭をご紹介します。

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