A&Pの☆お宿千夜一夜

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第56回京の味ごちそう展 名物食堂 弁当6種食べ比べ

2012-03-08 12:00:00 | 近畿・食
2月24日(金)から始まった 第56回 京の味ごちそう展。

名物食堂7店舗の内、6軒のお弁当(@2300円)を食べてきました。




結論から言うと、今回のお気に入りは、

一番人気の菊乃井さんと伝統の美濃吉本店 竹茂楼さん。

粕汁を出した2軒が気に入るなんて、ちょっと不思議です。

会場である京都タカシマヤに朝10時の開店前に十数人と共に並び、

地下1階のエレベーターの最初の便に乗り込みました。

1階からはお年寄りお2人だけが何とか乗れました。

後は7階に直行と思ったら、途中階で下りる人がいて、少し出遅れ。

会場の7階に着くと走り出す人もいます。

 私達も小走りで、奥の名物食堂へ。

 まずは食券窓口に並びます。


 待ち時間にパンフレットが配られるので、

前後の人達と同じく私達も今回はどれを食べるか(ほとんど食べる

けど一応迷う)品定め。

整理係の方からは、

・食券購入後はすぐに会場に入って食べるように、後からは不可。

・支払いにポイントのたまるタカシマヤカードや商品券も使えます。

・食券が買えても、人気店は席に着いてから30分待ちもあります。

・「西陣魚新」さんの食材搬入が遅れ、30分遅れのスタートです。

といった案内や注意事項がありました。

途中、トイレに抜けたり、会場内で整理券をもらいに行ったりする

人もいました。

体の不自由な人や、お年寄り向けに椅子や待機場所もあります。

そう、このイベント、歴史があるだけに年配の方の姿も目立ちます。

市バスの無料パスを使い、期間中毎日お昼を日替わりで食べに

来るツワモノもいると噂に聞きました。

最初に案内された席が13番席の2組目なので、だいたい25番目

位でしょうか。

営業時間は10時半~ですが、その頃の到着だと30分程度待つ

事になります。

チケット窓口は6ヶ所。

たまたま昨年12月の京料理展で食べていた「西陣魚新」さん

以外の6軒の食券を購入。
 

たくさん食べるからと4人がけのひっそりした席に変更してもらう。

各店の厨房近くでしたが、音や匂いは気になりませんでした。
    

2軒ずつ×3回に分けていただきました。

 お茶はセルフサービス。

お年寄りなんかには、お運びさんがいれてあげていました。

それにしてもこの食べ方は、まるでフードファイトかバイキング。

 まぁ、1人7千円のコースを食べたと思えば・・・

それでは食べた順にお弁当をご紹介します。

お運びさんが、一番人気だから先にこちらからとすすめてくれた

 菊乃井



鯛昆布締め、煮物椀(酒粕仕立揚海老真蒸)ぜんまい信田巻き、
よもぎ麩田舎煮、かれい菜種焼き、秋刀魚昆布巻き、鮭いくら
ちらし他
   

    

ちゃんと露打ち していたのはこちらだけでした。

これには2つの意味があります。
・涼味を誘うため、塗り膳に霧水を打っておくこと。
茶道の風炉(5~10月)の茶事(懐石、炭、濃茶、薄茶の一通りの正式なもの)
では茶筅で、お椀、折敷の上にさっと露を打つきまりになっています。
席中で用いる花のみずみずしさを出すために、霧吹きや茶筅で露をみせたり、
乾ききったことを嫌う茶趣のひとつです。
「膳に露打つ」 として夏の季語になっています。

もう1つは
・懐石では寒中以外は椀や折敷に茶筅に水をふくませて軽くふりかけたりすることをいいます。
誰も触っていません。あなたのためのお料理ですよ」という意味。
配膳の時に「このお椀はもう料理が入っているので、開けないで運んで下さい」、
「こちらが前」と知らせる意味もあります。

パンフレットの表紙で、会場内の展示コーナーも1番いい場所。
基本デザートのつくお弁当ですが、こちらにはついていません。
鯛昆布締めのソースなど、非常にさっぱりしていて美味でした。
彩りも美しく、フタをあけた時の喜びが大きいお弁当です。


 中村楼


鹿の子蒲鉾、射込み高野豆腐、鯛の南蛮漬、田楽豆腐、鰆みそ
柚庵焼、揚げ茄子玉みそかけ(黒ごま)かに御飯、わらび餅他

    

 

ご飯や、刺身のつまの蝶の黄色が春のお弁当らしくて華やか。
たくさん食べたので、酸味のきいた鯛の南蛮漬けが嬉しかった。
江戸時代からの名物、田楽豆腐は残念ながら冷めていました。
お弁当箱に中村楼と書かれていてわかりやすし。

 美濃吉本店 竹茂楼


畑菜、こんにゃく白和え、天子南蛮漬、胡麻豆腐、サーモン
味噌柚庵焼、鰻御飯、かす汁(スッポンスープ仕立て)他

    

  

  デザート2品は、女子に人気なのでは。

 鰻の蒲焼は、柔らかくてとろけるようでした。

老舗なのですが、京都で生まれ育った私達はこちらのファミレス
バージョン「ジョイ美濃吉」世代なので、懐かしかったです。


 山ばな 平八茶屋


串さし(海老・こんにゃく)百合根茶巾、筍の木の芽和え、
平目昆布〆、帆立真蒸、とろろ汁、しめじ御飯、他

    

名物のとろろ汁は、丹波産つくね芋を1番出汁でのばした
こだわりの一品。なめらかで上品な味わいはさすがでしたが、
しめじ御飯には合わず、どうして食べたらよいか迷いました。
お漬物もつき、味のメリハリがありました。


と、このあたりまでは比較的順調に食べ進みましたが、後半
はさすがに辛いものが・・・
どのお弁当にもつく、定番のだし巻、海老、練り物、濃い味
付けの柚庵焼に食傷気味。
ホカホカの白御飯が欲しくなりました。
いよいよラストスパートです。 

 魚三楼


鳥松風、鰈麹漬、帆立霰揚げ、樋湯葉、海老真丈、鯛御飯、
筍の吸い物、黒胡麻ブランマンジェ 他
    

  「デザート別腹」と自分に言い聞かせる。

ボリューム的に他より少なめに感じ、正直ホッとする。
ただ味付けがあまり感じられず?
雛祭り仕立てはうれしいのですが、いい味が出そうな鯛御飯
や吸い物にあまり塩味がなく、あられ揚げの塩で調整するの?

 レストラン菊水



ビーフシチューボルドー風、牛ロースステーキデミグラス
ソース、スープ、ポテトサラダ、車海老アメリカンソース、
鯛のフライタルタルソース、海の幸のマリネ、トースト
プティングフルーツ添え 他

    

    

 見本写真とあきらかに彩り具合が違うような。

 うわーん、最後にスプーン汚れているし~!

トリらしく、他よりも大きなお盆にのって登場。
祇園の入口にあり、気楽な雰囲気なので、昔から何度も利用
した事があります。
味の変化とシチューはあつあつのはずと考えて注文しました。


ビーフシチューボルドー風は展示会にも出ていました。

洋食好きとしては、別の機会にきちんと味わいたいものです。


結局、夕食は食べられず、この日唯一の食事

となりました。

結果的に1日3食(笑)。


おまけ
 箸やカトラリーは各店で用意するんですね。


次回は展示会の作品を紹介します。満腹で見ちゃいけないと学習しました。 

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