演劇知

劇的考察譚

意識を考えて

2008-10-22 00:51:57 | Weblog
さて、スタニスラフスキーシステムの一つに「役になる」論議があります。その導入として「役者…人間の自我は消せるか」という問いがあります。答えは当然NOなのですが、生徒さんの中で「意識が飛んでいる瞬間が日常でもある」という答えが帰ってきました。

よく脚本を書いている時に「あれ、もう一時間経っている」ということはよくあります。そのような没頭の状態ではなく、あくまでも飛んでいるというのです。眠った状態とでもいうことでしょうか。


さて考えました。

脳波にはリラックスのアルファー波、思考のベータ波、空想、まどろみ状態のシー波、眠っている時のデルタ波があります。思考のベータ波から瞬間的にシータ波に切り替わった

という考え方。しかしこれは頭でっかちな考えのような。


別の考え、意識飛んでいるのではなく、見ている世界に意識の全てが注がれている状態なのではないでしょうか。ということはベータ波から、漠然と世界を捉えているアルファー波へのチャンネル切り替え、または考え事が「ある事」から「今見ている世界」に切り替わり、ベータ波のまま

なのではないでしょうか。そういえば話に聞くと、普段わりと一緒にいる子といる時になるという話もありました。それだけリラックスする状態、他人を考えるという内面に向かう必要のない状態になれているということでしょうか。


と考えてみたり。いずれにしても知識不足。もっと勉強します。


本日自分でも予期せぬ、ある音域に悶え苦しみました。黒板を爪でひっかくみたいな音です。奏でている本人は平気そうなのが不思議です。人間の体の作りは同じ(はず)。これも意識の違いなのでしょうか。

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