My ordinary days

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ふと思い立ち第2のキャリアを始めてしまった、流されがちなひとの日々を綴るブログです

伊坂幸太郎「オ―!ファーザー」

2010-08-27 06:59:07 | 読書
高校生の息子とお母さんと、4人のお父さん!
という家族構成の家庭で、かわいい息子の危機に立ちあがるお父さんたち、のお話。

読み始め、では次の章まで・・・と思ったら、ないのですー区切りが。
ずっと同じ章。新聞連載されていた物語だそうですが、それと関係があるのかないのか・・・

伊坂さんの本らしい、めちゃくちゃな論理で人を煙に巻くというか たぶらかす人たちが満載、唯一冷静なのは主人公の由紀夫くんだけ・・。

だいたい、お父さんが4人てなんだ? なのですが、ここのお母さんの知代さんという女性がとても魅力的で4股かけられていてもこの子は俺の子だ!と皆が皆信じていて、別れるくらいならいっそみんなで暮らそう、と結婚式を1:4であげてそのまま生活し続けている なんていうありえない設定で

でもすごく不思議な感じ。読んでいくうちに4人の個性的なお父さんたちが一人に見えてくるというか
ギャンブル好き
女好き
体育会系
大学の先生

まあこんな4人なのですが子どもを大事に思っているという点では完璧に一致しており、由紀夫くんもそんなお父さんたち(この「たち」ってところがもうヘンだ)を慕っているのですね。

この4人の奥さんである由紀夫君のお母さんはラストでちょっとだけ姿を見せるのですが ずいぶんとあっけらかーんとした女性のようです。
この5人の恋愛模様?が一体どのようなものであったのか?
まったく想像がつきません・・・

由紀夫くん、よくぞこんなにいい子に育ったものです。

不登校の友達 ドッグレース賭博 県知事選 詐欺事件 監禁 そして中間試験(?)、と次々とへんてこな事件が由紀夫くんを襲い、間抜けた幼馴染鱒二くんやかっ飛んでる同級生多恵子ちゃんが自体をどんどんややこしくしていく。



ほわんとしていながら作中人物のキレ冴えわたる というお話でした。





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