さてさて「元テレ・男塾」のつづきです。
もう21年前のことなので・・・
“何を今さら”ではあるのですがやはり俺の人生の中でも
忘れられない出来事の一つなのでじっくり思い出しながら書いています。
~新入塾者、涙の度胸試し~の爆破の撮影から一カ月くらい経った頃、
番組ディレクターから連絡があり
「次の男塾は木下くん主役でやるからね。」と言われた。
俺は「えー!ほんまですかー?」って驚いた。
嬉しかったけど、何をやらされるのかちょっと不安もありましたw
打ち合わせのために番組制作会社に行き、
いろいろ話を聞きました。
『元テレ』は元祖ドキュメントバラエティ番組といわれている番組なので
バラエティ的な演出はあるものの真実を基にした“感動もの”の企画も多かったですよね。
俺が主演の回の企画はまさに感動ストーリー仕立てでした。
企画・構成はこんな感じでした。
タイトルは「炎の大仁田、涙の男塾 ~念願のスタントマンデビュー~」
①両親の反対を押し切って
プロスタントマンを目指すために大阪から上京してきた木下くん。
②両親が反対する理由は木下くんが昔、自主製作アクション映画の撮影中に
飛び降りスタントを失敗して大ケガをしてしまったから。
③木下くんのスタントデビューが決まった。
内容はスタントショーでの20mダイブ(飛び降り)。
④スタントデビューが決まった木下くんの様子を窺いに
大仁田塾長と勝村政信が木下くんの住むボロアパートにやってくる。
⑤木下くんは両親にスタントデビューの姿を見てもらい
プロスタントマンになることを認めてもらおうと思っている。
⑥木下くんが両親にスタントショーの招待チケットを送ったが返事がない・・・
⑦大仁田塾長が、大阪の木下くんの実家に行って、
木下くんの両親に「息子さんのスタントデビューを見てやって下さい!」と熱く説得するが
両親の答えは「・・・・」(明確な返答はしない)
⑦いよいよ木下くんのスタントデビュー当日、
スタントショーの会場には木下くんの両親は来ない・・・
⑧スタントショーのラスト、木下くんの20mダイブが始まろうとした時、
大仁田塾長が木下くんの両親を連れてくる!
⑨両親に手を振り、意を決して20mダイブ!
⑩ダイブは大成功、木下くんは晴れてスタントマンになることを両親に認めてもらう。
・・・というような内容でした。
ドキュメントバラエティ番組も
放送作家、構成作家と呼ばれる人がある程度の台本を書いて
それを基に撮影されるのですが
現実的にはいろいろ無理なことやアクシデントもあり
なかなか台本通りにはいかないものなのです。
まず、当時上京して半年しか経ってなかったし
新人スタントマンだった俺は20mダイブなんてやったこともなかったし
できるかどうかも不安でした・・・
・・・・つづく