今日は、用意されたデニムの上下を着て、朝食へ。ぞうさんと遊ぶ日です。午前と午後2時間づつ、午前は練習、午後は山へお散歩にゆくのだそうです。
遊んでくれるぞうさんの待つ場所へゆくと、朝食時にバナナをあげることが出来るぞうさんより、もっと大きいぞうさんが4頭います。(アフリカぞうはもーっと大きいそうです)
「声を掛けながら、前から近づいてね」「お鼻に抱きついたりしないでね」など注意を聞いたり、マフートさんとぞうさんの合言葉を真似したり、さとうきびのおやつをあげてぞうさんがバリンバリン食べたり。乗り降りは3パターン教わりました。
1.ぞうさんが座って、お耳の後ろからよじ登る。
2.立っているぞうさんが右足を曲げて、そこに足をかけてよじ登る。
3.立っているぞうさんが頭を下げて、跳び箱を飛ぶように乗り、お鼻から滑り降りる。
目の前で、大きなぞうさんがゆっくりと座ってゆく様子は、おお、と言ってしまうくらい感動です。先に乗ったマフートさんに引き上げられ、下からも押し上げられ、なんとか象さんに乗りました。背中ではなく首?あたりに乗るのです。お耳のうらに自分の足を下ろします。ぅ~、高くて落ちそう、私の腰にまいたチェックの生地がマフートさんにぐっと引っ張られる感覚があります。命綱代わりです。だんなさんはいきなり一人で乗り「ユキ~、グーッド♪」などと大声で、楽しそう。ユキは象さんのお名前です。
緑の木々の中を歩き始めて、近くの練習広場に到着。降りたら足がガクガク、顔は笑っているんだけど、涙がぽろぽろ、本格的に怖くなってしまったようでこれには自分でもびっくり。マフートさん達もびっくり。イージー、イージー、と言って、泣き止むのを待っててくれます。だんなさんは再び象さんに乗り、広場をぐるぐる、「ユキ~♪」と絶好調。
だいぶ経って私も落ち着き、なんとか練習に参加。最後に象さんが水浴びを始めた時には「こんな茶色いお水に入って、病気になったらどうしよう!!!」ずんずんお水に入ってしまうので「ぁ~もうどうにでもなれ~」引きつりまくりのまま、ずぶ濡れとなり、午前は終了したのでした。あはは。
テントに戻りシャワーをし、新しいマフート服に着替えて昼食へ。美味しいごはんを食べながら「なんであんなにこわかったんだろ」という気分になってきます。昼食後は再び象さんとのひとときです。
「もうロープなしで行きます」との説明。乗るときは、ロープではなくぞうさんのお耳と皮膚をぐっと持ってよじ登ります。マフートさんがふたりがかりで私のお尻を押し上げます。ぞうさんは大きいので、私がぎゅっとつかんでも「べつに」っという感じなんだろうね☆
午前、一緒に乗ってくれたマフートさんは、乗らずに歩いて行くとのこと。ひとりで乗るなんて、落ちたらどうしよう!!まずは、バナナをひとふさ。1本ずつ、お鼻を持ち上げて、鼻先でバナナをキャッチ。お口へ運びます。
歩き出してみると、午前と違ってなんだか安定感があるな。ぞうさんの揺れや高さに、カラダが慣れてきたのでしょう。気持ちも晴れ晴れしてきました。
自分の気持ち次第で、乗り心地がこんなに違うなんて。後ろを振り返ったり、周りの景色を楽しむ余裕が出てきました。楽しい♪
象さんと遊んだ後は、おぱんつまでびしょぬれに。テントに戻って、しっかりお風呂に入って寝る準備を致します。シャワーはテントのお外にあり、暗くなるとお虫がコワいので明るいうちに入らないといけません。
夕方、敷地内をテントと反対側に山道を進んで、スパトリートメントへ。小雨が降ったり止んだり。木々に守られてあまり濡れないな。
両手を合わせ微笑む、ふたりの女性に迎えられて小屋の中に入るとそこは、緑輝く谷が広がっていました!霧雨に、よりいっそう緑が美しい。
小さなワンルームはベッドがふたつあり、谷に向かって開かれた作りになっていました。柱だけで、壁2面がないのです。静寂の谷にある小屋です。
横たわると、静かな風の音、雨音と晴れ間の音、鳥の声、虫の音。自然のままなので虫もいますから、壁のない側いっぱいにシフォンのカーテンが引かれています。オイルのボディトリートメントを受けました。
夕食を終え、テントに戻ると、象使いマフートさんになれた証明書と制服のプレゼントが届いていました!