非才無才の雄叫び

つぶやくこと、叫ぶこと、すべてボケ防止だ!

アメリカの竜巻被害とサンデル教授

2011-05-01 15:26:38 | 日記
去る4月14日から26日にかけてアメリカ南部を

襲った竜巻被害で310人以上の人たちが亡くなられたニュース。

亡くなられた方のご冥福を祈り、ご遺族にお悔やみを申し上げます。

そして、家をなくされたり等、被害を受けられた方に心より

お見舞い申し上げます。


一昨日のお昼のテレビで「アメリカ・アラバマ州を襲った

竜巻で300人以上の死者」のニュースが流れた途端

「ワーッ」夫が悲痛な叫びをあげました。

「東日本大震災と同じじゃないか・・・。」

瓦礫の山と化した街の風景は、東日本大震災の被災地と同じで

胸が痛みます。

そして昨日、「どうしたら、いいのかな?・・・・日本人は

日本の被災地の救援や支援で手一杯なのに・・・・。」

「ロシアはいち早く支援を申し入れたということらしいけど

日本政府はどうしているのかな?・・自分のところが大変な

状況なのに、支援を申し出るなんて何考えているんだと

言われてしまうのかな・・・・。」

そう言いながら、夫は日本赤十字社のホームページを見たようです。

気持ちが少し落ち着いたのか

「そういえば今日は土曜日だし・・・・第一こんなに早く募集広告が

でるわけないよね。」


しばらくして、

「マイケル サンデル教授の言うとおりだな・・・。」

独り言のように感慨深げに言うから

「サンデル教授がなんか言ったの?」

「震災後のいつだったかな・・・・」

ニューヨーク?のサンデル教授、ボストンのハーバート大の学生達、

上海の大学生達、東京のスタジオには芸能人の高田アツコさん

はじめ10人ほどの人たちを結んだ四元のテレビ中継で

討論をしたそうです。

討論は、未曾有の災害に見舞われながら整然と行動する日本人の

姿に世界が驚き、感動しているという話と福島の原発事故の現場で

危険な任務に就いている作業員に賞賛の声が上がっているという

サンデル教授の話から始まります。

「これは、どういうことだろう。個人主義と共同体意識は共存

するのか」というサンデル教授の問いかけに

賛否両論が展開される。いつものように相手の意見を尊重しながら

討論は静かに進んでいく。

アメリカではハドソン川での飛行機事故の時、救助を女性に譲って

死んでいったヒーローがいる反面、カトリーナの災害の時、市民の

略奪行為が起こったりもした。

略奪行為、これは貧困がもたらしたものだと結論付けられたが

夫には意見があったようです。

「それはアメリカの人種差別を伴った格差による深刻な貧困と

就学率の低さに由来しているはず・・日本のスタジオの中には

そう思った人もいたはずだが、サンデル教授やハーバート大生の

前では、さすがに言えなかったのだろう。」だって・・・。

そして、討論は原子力作業員の報酬や作業員の選び方に話が進み

原子力の将来をどう考えるか・・・。

そして日本人が整然と行動するのは共同体意識が強いから

ではないかという話も出る。

でも、日本人の共同体意識の形成の過程や、その歴史には

触れらるることはなかったと夫は少し残念がっています。

これからも起こるであろう自然災害。自然と人類の関係は

どうしたら良いのか。

カンボジアなどの貧しい国からの東日本大震災に対する支援。

世界中に支援の輪が広がっていく中で、支援の輪は世界を

変えるのだろうか。

インターネット等を介した情報の共有が、グローバル

コミュニティ(世界的な共同体)意識を生み出し、その必要性が

今後ますます大切になってくるのではないか・・・とサンデル

教授が締めくくる。

夫はサンデル教授の授業の様子を以前、二度ほどテレビで見たことが

あって、今や世界的な人気を博していると言っています。

「曽野綾子さんのように権威主義的覇権意識(そんな言葉あるの?)

から発せられる高圧的な言葉ではなく、広くしなやかな思考から

発せられる言葉で、やがて真理へと導かれる心地よさ、まるで

マジックでも見ているような感じ。これがサンデル教授の

講義の大きな魅力となっている。」と夫は私にお説教。

はい、はい・・・・。


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