非才無才の雄叫び

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東日本大震災 許せない曽野綾子氏の傲慢。その6・だって

2011-05-18 12:35:06 | 日記
曾野綾子氏の産経新聞のコラム「イエスマンの国」を読む
東日本大震災 曽野綾子氏の産経新聞「透明な歳月の光」の怪
東日本大震災 曽野綾子氏と読売新聞の「税と安心」
東日本大震災 曽野綾子氏と読売新聞「編集手帳」
東日本大震災に被災された皆様に心より
お見舞い申し上げます。
亡くなられた方のご冥福をお祈りし、
ご遺族に心からお悔やみ申し上げます。
そして、一刻も早く行方の分からない方々が発見されることを
お祈りします。


夫は先日の石原慎太郎東京都知事のインタビュー記事を読んで、ますま

す曽野綾子氏への憤りを露にしています。



先の読売新聞の識者インタビューで曽野綾子氏は「日本の官僚は優秀

だ」と言っているが、優秀な人が官僚になってはいるが官僚組織はも

はや優秀とは言い難いのだ。硬直化していてすべてに対応出来なくな

っている。先だっての読売新聞のインタビューで石原都知事が「日本

をだめにしたのは、国家官僚と・・・・国の官僚は発想力がない。継続性と

一貫性にこだわり、この変化の時代について行けない」と述べており、

この発言と比較しても曽野綾子氏の意見は全く「素人」の域を脱して

いない。

褒めちぎる曽野綾子氏の発言とは裏腹に、硬直化した官僚の実態は無残

なもので、今回のユッケ食中毒事件の厚生労働省の対応がそれを証明し

ている。この事件に関連し、厚生労働省は牛の生食が流通していること

に対し2002年に自治体から罰則規定等で取締りを強化するよう要請

を受けていたにもかかわらず、これを放置していたことが明るみに出た。

それだけではない。15年前のO157食中毒事件を経験していながら、この

体たらくだ。相変わらずの厚生労働省で流れは少しも変わってはいない

のだ。国民の安全と健康を守るべき国の機関が国民の命を守ることに関

心がないと言うほかない。

なぜこうなるのか?

悪く言えばアウグスティヌスの言葉を引用した曽野綾子氏の言葉「この

世に起こることには意味がある」とする曽野綾子氏自身の姿勢と同

エリート意識的達観論だ。結局すべて他人事なのだ。

このように硬直化した官僚システムの根底には、徳川家康の農民政策の

「農民は生かさず殺さず」の思想が、明治維新以来の殖産興業の思想の

底流になって官僚組織の中に生き続けているのではないか?

そして、それが官僚組織の体質になっていて官僚の一人一人が国民に対

して思いやりがなく国民の生活に無関心になっているとしか考えられな

い。曽野綾子氏も同様で、あるコラムで新潟中越地震の被災者に「避難所
で救援物資を当てにして待っている避難者は甘え過ぎだ。避難する時に
寝具を担いで逃げるのは当たり前
」などと実に冷淡で思いやりがない

記述をしている。

曽野綾子氏と国の官僚たちには、山内東大教授が読売新聞のコラムで述

べた「公欲がなければ他人を思いやることもできない」という言葉をお

おいに吟味して頂きたいものだ。


そして、曽野綾子氏は官僚を褒めちぎった後は「私もシステムに

お世話になっているが最後は自分で自分を助けることができなければ、

人間としての義務に欠ける
」とのたまう。

こんなことは自分自身に言い聞かせるもので他人に言うべきものではな

い。「自分もそうするからあなた方もそうしなさい」と言わんばかりで

はないか。公共性の高い全国紙で「国民に意見を述べる」場合、どれほ

どの覚悟を要求されるのか自覚があるとは思えない。

お尋ねするが「老障介護」で苦しんでいる方たちにも、このように言い

諭していることになっていることをご存知ないのではないか?

たしかNHKのクローズアップ現代という番組の中で「老障介護」という

ドキュメンタリーの部分があって、施設にも入れることの出来ない、

それでいて寝たきりに近い44才の精神障害者の息子を一人で介護する

79才の母親の姿は実に悲惨なもので、その労苦は筆舌に尽くしがたい

ものがあろう。息子の障害者年金で辛うじて生活している母親は、も

し息子が亡くなったら生活保護を受ける以外に道はないだろう。

また高齢の母親が亡くなったら息子は・・・。

この方たちの前で「最後は自分で自分を助けることができなければ、

人間としての義務に欠ける
」と言えるのですか?


第一、アフリカの人たちと比較して「甘やかされた生活」などと言うのは

笑止千万だ。支援を必要とするアフリカの人たちが高い生産能力を発揮し

高い納税義務を負っているにも拘らず、支援を要する生活を強いられてい

るのならまだしも・・・曽野氏の発言は国家観のない証だ。

日本国憲法は何を語っているか、ご存知でしょう?

「第二十五条  すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権

利を有する。○2  国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会

保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」としている。

「すべての生活部面」は避難所での生活も含んでいることをお忘れなく。

これは第27条とは順序が逆と思いたいが、憲法は「第二十七条  すべて

国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。」

高い生産性を要求され、高い納税義務を負っているがゆえに「健康で文化

的な最低限度の生活を営む権利」を憲法は保障しているのだ。人を「素

人」呼ばわりする人が、このことを知らないはずはあるまい。

「この痴れ者が」と言いたい!だそうです



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