東日本大震災に被災された皆様に心より
お見舞い申し上げます。
亡くなられた方のご冥福をお祈りし、
ご遺族に心からお悔やみ申し上げます。
そして、一刻も早く行方の分からない方々が発見されることを
お祈りします。
これは私のブログなんだけど、いつの間にか夫に占有
されてしまったような・・・・
今日も夫の代筆です。
読売新聞のコラム「地球を読む」ここは著名な学者や評論家、政治家
の方々が評論を順に掲載している注目のコラム。
夫は時々、目を通しているらしいのですが、今回は震災後のあり方に
ついての論説で、曽野綾子氏の識者インタビューとは質を異にしている
と思われるので、是非ブログで書きたい・・ということです。
ど素人がこんなことを言うのは恐れを知らぬというか僭越この上ない
こととは思いますがあえて書きます。
記述することとインタビューとでは大きな違いがあると思うので単純
には比較できないとは思っているが、56年間も文筆業で生計を立ててきた
曽野綾子氏にとっては論旨を展開することにおいては、
それがインタビューであってもなんら変わることはないと思われる。
先ず山内東京大学教授の論説との比較では、その立ち位置の違いが
際立っている。曽野綾子氏の、個人に対して教え諭すような立場から
繰り出される言葉は「甘やかされた」などと極めて感情的だ。
これに対し山内教授は冒頭、為政者に警告を発した後、事実の積み重ねで
論旨を展開していく。個人にもやがてその矛先は向けられるが
教え諭すという立場はとっていない。平たく言うとマイクを向けて
「それでどうなんですか?」と尋ねて、まるでサンデル教授を彷彿と
させる教育者らしい論述だ。
先ず山内教授は「大震災や原発事故などの災害を処理する力は、政治家の
器量のバロメーター・・内政基盤の弱い政権や外交力が乏しい宰相の時に
災害が起こると、それは国家の危機と国民の動揺にそのまま直結する」と
手厳しい。
ここから震災の歴史を振り返る。幕末の時期となった安政元年1854年の
連動して起こったM8.4の東海大地震と南海大地震、大津波被害をはじめ
安政年間に起きたいくつかの大災禍に為政者がどう対処したか事実を
突きつけてくる。
そして1755年のポルトガルの首都リスボンで起きたM8.7の巨大地震。
ポルトガルの当時の宰相カルヴァーリョが行った大胆で迅速な政治から
学ぶべき点を挙げている。また当時の思想家ジャンジャック・ルソーの
「人々の都市集中こそ悲劇を大きくした原因・・至便な都市生活でなく
自然を尊重する生き方を見直すよう求めた」という言説を紹介している。
ここで教授は論旨の矛先を私たち消費者に向けてくる。成長万能主義を
拒否する論調があるが、むしろ問題にすべきは消費者だと論じている。
復興に向けて「問題にすべきは、消費者が限りなく豊かさを求める欲望の
当否に他ならない」この点は曽野綾子氏の「甘やかされた生活」と論旨を
一にしている。ここは先に曽野綾子氏批判で述べたとおりで
「消費者が限りなく・・・」ではなく「限りなく豊かさを求める消費者の
欲望を刺激し助長してきた政治や野放図な企業活動こそ責められるべきで
消費者に矛先を向けるのは、いささか見当違いと申し上げたい。
「消費生活への過度の欲望と利便性への依存を市民が抑える意思を
『災後』の新たな生活哲学の基礎に据えるべき」という意見に同意
しないわけではないが、ここまで豊かになった消費者の気持ちや
生活行動をそう容易く変えられはしない。そこはむしろ行政が
条例などで規制していくべきだ。
そして、「人間を向上させる力としての欲を完全に否定することは
できない」として欲についての考察を江戸後期の儒学者・佐藤一斉
の言説を取り上げて公欲と私欲にわけて儒教的考察を行っていく。
アウグスティヌスという古代ローマの哲学者の言葉を拠り所にした
曽野綾子氏とは対照的に、東洋の学問で日本人の琴線に最も触れ
やすい儒教を武器に最後を締めくくる。
しかし、私利私欲、党利党略に走る政治家たちに直言して欲しかった
ことがある。読売新聞のコラム「編集手帳」に書いてあった大リーグ
での逸話。普通はありえないことらしいけど、そのありえないことが
起こった。試合中、バッターボックスに立っている選手にフロントの
職員が歩み寄り、トレードの話を伝えたという。この大震災で救援復旧
に取り組んでいる最中の菅首相下ろしを揶揄したものだ。
確かに「脆弱な政治基盤の現政権と指導力不足の否めない菅首相」では
あるが一生懸命やっていることは確かだ。菅首相を快く思っていない
官僚のリークや流言飛語をまともに取り上げて大騒ぎし政治不信を
煽るマスメディアにも一過言あってしかるべきだ。指導力が不足して
いても「浜岡原子炉の停止要請の大英断」は菅首相であったからこそ
できたとも言える。公欲のなさしめるところだ。
■埼玉不動産仲介手数料最大無料メディアエステート
お見舞い申し上げます。
亡くなられた方のご冥福をお祈りし、
ご遺族に心からお悔やみ申し上げます。
そして、一刻も早く行方の分からない方々が発見されることを
お祈りします。
これは私のブログなんだけど、いつの間にか夫に占有
されてしまったような・・・・
今日も夫の代筆です。
読売新聞のコラム「地球を読む」ここは著名な学者や評論家、政治家
の方々が評論を順に掲載している注目のコラム。
夫は時々、目を通しているらしいのですが、今回は震災後のあり方に
ついての論説で、曽野綾子氏の識者インタビューとは質を異にしている
と思われるので、是非ブログで書きたい・・ということです。
ど素人がこんなことを言うのは恐れを知らぬというか僭越この上ない
こととは思いますがあえて書きます。
記述することとインタビューとでは大きな違いがあると思うので単純
には比較できないとは思っているが、56年間も文筆業で生計を立ててきた
曽野綾子氏にとっては論旨を展開することにおいては、
それがインタビューであってもなんら変わることはないと思われる。
先ず山内東京大学教授の論説との比較では、その立ち位置の違いが
際立っている。曽野綾子氏の、個人に対して教え諭すような立場から
繰り出される言葉は「甘やかされた」などと極めて感情的だ。
これに対し山内教授は冒頭、為政者に警告を発した後、事実の積み重ねで
論旨を展開していく。個人にもやがてその矛先は向けられるが
教え諭すという立場はとっていない。平たく言うとマイクを向けて
「それでどうなんですか?」と尋ねて、まるでサンデル教授を彷彿と
させる教育者らしい論述だ。
先ず山内教授は「大震災や原発事故などの災害を処理する力は、政治家の
器量のバロメーター・・内政基盤の弱い政権や外交力が乏しい宰相の時に
災害が起こると、それは国家の危機と国民の動揺にそのまま直結する」と
手厳しい。
ここから震災の歴史を振り返る。幕末の時期となった安政元年1854年の
連動して起こったM8.4の東海大地震と南海大地震、大津波被害をはじめ
安政年間に起きたいくつかの大災禍に為政者がどう対処したか事実を
突きつけてくる。
そして1755年のポルトガルの首都リスボンで起きたM8.7の巨大地震。
ポルトガルの当時の宰相カルヴァーリョが行った大胆で迅速な政治から
学ぶべき点を挙げている。また当時の思想家ジャンジャック・ルソーの
「人々の都市集中こそ悲劇を大きくした原因・・至便な都市生活でなく
自然を尊重する生き方を見直すよう求めた」という言説を紹介している。
ここで教授は論旨の矛先を私たち消費者に向けてくる。成長万能主義を
拒否する論調があるが、むしろ問題にすべきは消費者だと論じている。
復興に向けて「問題にすべきは、消費者が限りなく豊かさを求める欲望の
当否に他ならない」この点は曽野綾子氏の「甘やかされた生活」と論旨を
一にしている。ここは先に曽野綾子氏批判で述べたとおりで
「消費者が限りなく・・・」ではなく「限りなく豊かさを求める消費者の
欲望を刺激し助長してきた政治や野放図な企業活動こそ責められるべきで
消費者に矛先を向けるのは、いささか見当違いと申し上げたい。
「消費生活への過度の欲望と利便性への依存を市民が抑える意思を
『災後』の新たな生活哲学の基礎に据えるべき」という意見に同意
しないわけではないが、ここまで豊かになった消費者の気持ちや
生活行動をそう容易く変えられはしない。そこはむしろ行政が
条例などで規制していくべきだ。
そして、「人間を向上させる力としての欲を完全に否定することは
できない」として欲についての考察を江戸後期の儒学者・佐藤一斉
の言説を取り上げて公欲と私欲にわけて儒教的考察を行っていく。
アウグスティヌスという古代ローマの哲学者の言葉を拠り所にした
曽野綾子氏とは対照的に、東洋の学問で日本人の琴線に最も触れ
やすい儒教を武器に最後を締めくくる。
しかし、私利私欲、党利党略に走る政治家たちに直言して欲しかった
ことがある。読売新聞のコラム「編集手帳」に書いてあった大リーグ
での逸話。普通はありえないことらしいけど、そのありえないことが
起こった。試合中、バッターボックスに立っている選手にフロントの
職員が歩み寄り、トレードの話を伝えたという。この大震災で救援復旧
に取り組んでいる最中の菅首相下ろしを揶揄したものだ。
確かに「脆弱な政治基盤の現政権と指導力不足の否めない菅首相」では
あるが一生懸命やっていることは確かだ。菅首相を快く思っていない
官僚のリークや流言飛語をまともに取り上げて大騒ぎし政治不信を
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いても「浜岡原子炉の停止要請の大英断」は菅首相であったからこそ
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