【問題81】 人工肛門造設の位置決定について、適切なのはどれか。
1 患者から見えにくい位置
2 ベルトライン上の位置
3 外腹斜筋を貫く位置
4 皮膚のしわやくぼみを避けた位置
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・正解 4
【問題82】 イレウス患者の看護について、適切なのはどれか。
1 イレウス管は、栄養補給のために挿入すると説明する。
2 急性期には、少量ずつならば食事を摂取しても良いと説明する。
3 腹痛が強いときには、指示により鎮痛薬を使用する。
4 腹部X線写真は、腹臥位で撮影すると説明する。
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・正解 3
1 イレウス管は、腸管の減圧を図るために挿入すると説明する。
2 急性期には、絶飲食であると説明する。
3 腹痛が強いときには、指示により鎮痛薬を使用する。
4 腹部X線写真は、立位と臥位で撮影すると説明する。
※イレウス=腸閉塞 何らかの原因で腸の内容物が肛門側に流れなくなる疾患
【問題83】 肺結核患者の看護について、適切なのはどれか。
1 入院中は陽圧室に隔離する。
2 原則、3か月間の服薬を継続するよう指導する。
3 直接服薬確認療法(DOTS)の対象となる。
4 感染性が消失していない場合、医療者はサージカルマスクを着用する。
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・正解 3
1 入院中は陰圧室に隔離する。 ※他の病室へ汚染された空気が流れ込まないようにする
2 6~9か月間の服薬を継続するよう指導する。
3 直接服薬確認療法(DOTS)の対象となる。
4 感染性が消失していない場合、医療者はN95マスクを着用する。※サージカルマスクでは十分な感染対策とはならない
※直接服薬確認療法(DOTS)=患者が薬を飲むのを医療従事者が目の前で確認し、服薬を支援
【問題84】 気管支喘息患者の看護について、適切でないのはどれか。
1 発作に備えて、気管挿管の準備をしておく。
2 呼吸困難時は、起座位をとらせる。
3 正しく吸入薬を使用できるよう、指導する。
4 ステロイド吸入療法後は、うがいをしないよう指導する。
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・正解 4
1 発作に備えて、気管挿管の準備をしておく。
2 呼吸困難時は、起座位をとらせる。
3 正しく吸入薬を使用できるよう、指導する。
4 ステロイド吸入療法後は、うがいをするよう指導する。※ステロイド薬が口に残ると粘膜の免疫を抑制してしまう
【問題85】 心不全について、正しいのはどれか。
1 左心不全では、下肢の浮腫が生じる。
2 右心不全では、肺うっ血が生じる。
3 急性心不全の原因の1つに、急性心筋梗塞がある。
4 胸部X線検査で、心胸郭比(CTR)は45%以下になる。
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・正解 3
1 右心不全では、下肢の浮腫が生じる。
2 左心不全では、肺うっ血が生じる。
3 急性心不全の原因の1つに、急性心筋梗塞がある。
4 胸部X線検査で、心胸郭比(CTR)は50%以上になる。
※心不全=心臓のポンプ機能が停止し、身体のあらゆるところに影響が及んだ状態
2 左心不全では、肺うっ血が生じる。
3 急性心不全の原因の1つに、急性心筋梗塞がある。
4 胸部X線検査で、心胸郭比(CTR)は50%以上になる。
※心不全=心臓のポンプ機能が停止し、身体のあらゆるところに影響が及んだ状態
心筋梗塞=冠動脈の閉塞により、心筋が酸素不足になり壊死する病気
心胸郭比(CTR)=胸部正面X線画像での心臓の幅と胸郭の幅の比率
【問題86】 虚血性心疾患について、正しいのはどれか。
1 異型(冠攣縮性)狭心症では、冠動脈の高度な狭窄が原因となる。
2 急性心筋梗塞では、心電図の変化としてST低下がみられる。
3 労作性狭心症では、血液検査にてクレアチンキナーゼ(CPK)の上昇がみられる。
4 左冠状動脈主幹部病変がある場合には、冠動脈バイパス手術が行われることが多い。
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・正解 4
1 異型(冠攣縮性)狭心症は喫煙・飲酒などが原因となり、動脈硬化との関連性もある。
2 急性心筋梗塞では、心電図の変化としてST上昇がみられる。
3 労作性狭心症では、血液検査にてクレアチンキナーゼ(CPK)の上昇がみられるわけではない。
4 左冠状動脈主幹部病変がある場合には、冠動脈バイパス手術が行われることが多い。
※虚血性疾患=心臓に十分に血液がいきわたっていない状態 心筋梗塞や狭心症をまとめて虚血性疾患という
狭心症=冠動脈が狭くなり、一時的に心筋が酸素不足となり、胸の痛みや圧迫感などが生じる
労作=運動
【問題87】 循環器疾患の治療に伴う看護について、適切でないのはどれか。
1 心臓ペースメーカーは、磁場(磁気)の影響を受けやすいことを説明する。
2 心臓カテーテル治療後は、穿刺部の安静を保つ。
3 ワルファリンを内服している患者には、納豆の摂取をすすめる。
4 浮腫がある場合は、水分制限の必要性を説明する。
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・正解 3
1 心臓ペースメーカーは、磁場(磁気)の影響を受けやすいことを説明する。
2 心臓カテーテル治療後は、穿刺部の安静を保つ。
3 ワルファリンを内服している患者には、納豆を摂取しないよう説明する。
4 浮腫がある場合は、水分制限の必要性を説明する。
※ワルファリン=血液を固まりにくくして血栓ができるのを防ぐ作用
2 心臓カテーテル治療後は、穿刺部の安静を保つ。
3 ワルファリンを内服している患者には、納豆を摂取しないよう説明する。
4 浮腫がある場合は、水分制限の必要性を説明する。
※ワルファリン=血液を固まりにくくして血栓ができるのを防ぐ作用
ワルファリンと納豆=血液が固まるにはビタミンKが必要
ワルファリンはビタミンKの働きを妨げる
納豆はビタミンKを多く含んでいる
【問題88】 心臓手術後の合併症の看護について、適切でないのはどれか。
1 低心拍出量症候群(LOS)の早期発見のために、心拍数を観察する。
2 心嚢ドレーンに対する定期的なミルキングは、不要である。
3 致死性(重症)不整脈がおこる可能性があるため、除細動器を準備する。
4 心臓手術後は、精神的ケアが重要である。
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・正解 2
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・正解 2
1 低心拍出量症候群(LOS)の早期発見のために、心拍数を観察する。
2 心嚢ドレーンに対する定期的なミルキングは、必要である。
3 致死性(重症)不整脈がおこる可能性があるため、除細動器を準備する。
4 心臓手術後は、精神的ケアが重要である。
※ドレーンのミルキング=ドレーンの中にたまった血液や排液を流出させること
【問題89】 下垂体ホルモンの不足(欠乏)によって生じる疾患について、正しいのはどれか。
1 クッシング病
2 褐色細胞腫
3 中枢性尿崩症
4 プロラクチノーマ
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・正解 3
※下垂体ホルモン=下垂体の前葉からは副腎皮質ホルモンなど、後葉からは抗利尿ホルモンなど
【問題90】 甲状腺疾患患者の看護について、適切なのはどれか。
1 甲状腺機能低下症の患者は、皮膚が乾燥するため保湿を行う。
2 甲状腺機能低下症の患者の内服は、自覚症状が出現した際に服用する。
3 甲状腺機能亢進症の患者には、活動を促すよう指導する。
4 甲状腺機能亢進症の患者には、水分制限を行う。
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・正解 1
1 甲状腺機能低下症の患者は、皮膚が乾燥するため保湿を行う。
2 甲状腺機能低下症の患者は長期間の内服が必要である。
3 甲状腺機能亢進症の患者には、激しい運動を避けるよう指導する。
4 甲状腺機能亢進症の患者には、小まめな水分補給を促す。
<おことわりとお願い>
正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。
疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。
※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!
「あなた様のご健康・学業成就・ご活躍を祈念しています!」