<平成30年度A日程 准看護師試験 第121問~第130問・解答・解説> 准看過去問 准看本試験

2024年11月28日 | 准看合格法
問題 121  薬物療法を受ける高齢者の看護について、正しいものを一つ選べ。 


1 複数の錠剤がある場合は、一度にまとめて服用するよう説明する。 

2 同じ薬を長期間服用している場合は、副作用の観察はしない。 

3 口腔内に薬が残りやすいので、服薬後は頻回に飲水するよう説明する。 

4 飲み忘れた分は、次回の服用時間に、忘れた分を合わせて飲むように説明する。













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・正解 3


1 複数の錠剤がある場合は、薬剤師や医師の指示に従う。 

2 同じ薬を長期間服用している場合でも、副作用の観察は必要である。 

3 口腔内に薬が残りやすいので、服薬後は頻回に飲水するよう説明する。 

4 飲み忘れた分は、次回の服用時間に、忘れた分を合わせて飲まないように説明する。


 
















問題 122  高齢者の感覚機能について、正しいものを一つ選べ。 


1 低音域が聞き取りにくい。 

2 老人性白内障は水晶体の弾力性の低下によっておこる。 

3 明暗順応は低下する。 

4 老人性難聴は伝音性難聴である。














 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)






















・正解 3


高音域が聞き取りにくい。 

2 老人性白内障は水晶体の透明性と弾力性の低下によっておこる。 

3 明暗順応は低下する。 

4 老人性難聴は感音性難聴である。


※感音性難聴=内耳・聴神経・脳に何らかの問題が起き難聴が発症すること

 明暗順応=光の刺激に応じて、網膜の敏感さが変化すること



















問題 123  高齢者の角化型疥癬(ノルウェー疥癬)と看護について、正しいものを一つ 選べ。 


1 感染経路は、空気感染である。 

2 約 2 週間の潜伏期間を経て発症する。 

3 援助時は、予防衣やディスポーザブル手袋を着用する。 

4 個室隔離はしない。 












 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


  


















・正解 3


1 感染経路は、接触感染である。 

2 約 4~5日間の潜伏期間を経て発症する。 

3 援助時は、予防衣やディスポーザブル手袋を着用する。 

4 個室隔離をする。 


※角化型疥癬(ノルウェー疥癬)=ダニの一種であるヒゼンダニが皮膚に寄生して起こる感染症で、通常疥癬の重症型


















問題 124  高齢者のパーキンソン病の看護について、誤っているものを一つ選べ。 


1 抗パーキンソン薬の服用中は、ウェアリング-オフ現象に注意する。 

2 小刻み歩行や前方突進現象による転倒を予防する。 

3 排便状態を確認し、便秘を予防する。 

4 ホーン・ヤール分類のステージⅣでは全面介助を行う。











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・正解 4


1 抗パーキンソン薬の服用中は、ウェアリング-オフ現象に注意する。 

2 小刻み歩行や前方突進現象による転倒を予防する。 

3 排便状態を確認し、便秘を予防する。 

4 ホーン・ヤール分類のステージⅤでは全面介助を行う。


※パーキンソン病=脳の異常のために体の動きに障害があらわれる病気

 ウェアリング-オフ現象=薬の効果が切れる時間帯が出来て、動けなくなったり、ふるえたりする現象

 <パーキンソン病のホーン・ヤール分類>
  • Ⅰ度 体の片側だけに手足のふるえや筋肉のこわばりがみられる  体の障害はないか、あっても軽い
  • Ⅱ度 両方の手足のふるえ、両側の筋肉のこわばりなどがみられる
  • Ⅲ度 小刻みに歩く、すくみ足がみられる
  • Ⅳ度 立ち上がる、歩くなどが難しくなる
  • Ⅴ度 車いすが必要になる
 

















問題 125  高齢者の骨粗鬆症について、正しいものの組合せを一つ選べ。 


a ビタミンDの欠乏は骨量減少に影響する。 

b 転倒による骨折の発症は少ない。 

c 運動を頻回にすることで発症する。 

d 続発性骨粗鬆症は、内分泌性疾患や栄養障害によって発症する。 


1 a、b  2 a、d  3 b、c  4 c、d











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・正解 2


a ビタミンDの欠乏は骨量減少に影響する。 

b 転倒による骨折の発症は多い。 

c 運動を頻回にすることによる予防が効果的である。 

d 続発性骨粗鬆症は、内分泌性疾患や栄養障害によって発症する。 


※高齢者の骨粗鬆症=骨の強度が弱くなり、骨折しやすくなる状態




















問題 126  認知症状を呈する疾患について、誤っているものを一つ選べ。 


1 クロイツフェルト‐ヤコブ病(プリオン病) 

2 甲状腺機能亢進症 

3 慢性硬膜下血腫 

4 多発性硬化症










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・正解 2


1 クロイツフェルト‐ヤコブ病(プリオン病)=進行性の脳の変性疾患 

2 甲状腺機能亢進症 =バセドウ病・グレーブス病

3 慢性硬膜下血腫 =脳を覆う硬膜と脳の間に血液がたまる病気

4 多発性硬化症=再発と寛解を繰り返す神経難病


















問題 127  妊娠による母体の変化について、誤っているものを一つ選べ。 


1 頻尿になりやすい。 

2 下痢になりやすい。 

3 腹部や大腿部に妊娠線が現れる。 

4 顔面に、そばかす様の色素沈着(妊娠性肝斑)が現れることがある。










 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)















・正解 2

 
1 頻尿になりやすい。 

便秘になりやすい。※ホルモンバランスの変化や子宮の成長などが原因 

3 腹部や大腿部に妊娠線が現れる。 

4 顔面に、そばかす様の色素沈着(妊娠性肝斑)が現れることがある。


















問題 128  妊娠期の葉酸の付加量について、正しいものを一つ選べ。 


1 120μg 

2 180μg 

3 240μg 

4 300μg  










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・正解 3


※葉酸=ビタミンB群に属する水溶性のビタミン 赤血球の形成、DNA合成、細胞の分化ンい関わる栄養素

 μgとは 1g÷1000=1㎎ 
       1㎎÷1000=1μg 
                    よって、1gの100万分の1が1μg















問題 129  分娩の 3 要素を構成するものについて、誤っているものを一つ選べ。 


1 子宮底 

2 骨産道 

3 胎児 

4 陣痛











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・正解 1


※分娩の3要素=娩出力・娩出物・産道
 
 娩出力:胎児を押し出す力、陣痛と腹圧が影響する
 娩出物:胎児、胎盤、臍帯などの胎児付属物
  産道:胎児の頭で押し広げられる




 



















問題 130  産褥体操の効果について、誤っているものを一つ選べ。 


1 排泄障害を予防する。 

2 子宮収縮を促す。 

3 静脈瘤の形成を予防する。 

4 愛着形成が促進する。 









 (◍>◡<◍) (◍>◡<◍) (◍>◡<◍)


















・正解 4


1 排泄障害を予防する。 

2 子宮収縮を促す。 

3 静脈瘤の形成を予防する。 

4 愛着形成が促進されるわけではない。 


※産褥体操=産褥期の身体を正常な状態に戻すために必要な運動

 愛着形成=乳幼児と養育者との間で形成される情緒的な結びつき 
















<おことわりとお願い>

正鵠を射ていない解説もあるかと存じます。

疑義がある場合は、教科書などで、ご自身でお調べ願います。


※お知り合いに准看試験受験の方がいらっしゃいましたら、当ブログをご紹介願います!




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