鑿の柄付け職人の日常 !!

手道具存続の為に頑張ります。

より男前な道具に

2017-12-13 06:52:45 | 大工道具
金物まつりの時に鍛冶屋さんに鑿の作製を依頼されたそうです。

うちに電話を頂き仕込みが気に入らないので入れ直して欲しいとの事でした。

いつもは自分がした物が行く道具屋さんで買われておられるとの事でした。




見てみると自分がした物ではなかったのでよりプレッシャーです。

鑿(刃)に対してマチが垂直になって無かったのでマチと口金の間に隙がありました。

見た所、仕込みをずらして歪みを取れば何とかなりそうな感じでした。




すぐ抜いてしまうので、元々の鑿の写真撮り忘れてました。




依頼文が非常に心に突き刺さりました。「私的に納得出来ないので安平さんのお願いします。・・・いい道具を見ていると目が肥えてきて粗が気になりだします。やはり、いい道具で仕事をするとモチベーションも上がります・・・男前の道具にして下さい。」との事でした。




こちらとしてもモチベーションが上がります。


木を削り穴を開け仕込む前です。









穴の部分のアップです。







仕込みばこんな感じになりました。








お送りするとすぐにお電話頂き満足頂けたそうです。嬉しい限りでした。

やっぱり思いになって仕事をしないと痛感した次第です。勉強になりました。

このいい仕事をして頂ければこちらとしても最高です。道具も喜びますね~。
コメント
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