洋裁とカットソーの違いについてですが、
書きたいことがありすぎて、
何からどう、説明したら良いのか・・
とりあえず今回は、
普通の生地とニット生地の違い、
についてです。
近年、ニット生地の種類は
カットソーの普及等により、
以前よりかなり増えてきました。
一見しただけでは
普通の生地と区別がつかない
ニットも多く出回っています。
カットソーは、
生地状になったニットを
裁断して縫製しますが、
では、
普通の生地とどう違うのか?
分かりにくいですよね。
区別するには、
生地の端を両手で引っ張って、
良く伸びればニットだと分かります。
それでは、
ニットは何故伸びるのでしょう?
分かりやすく説明するなら、
毛糸で編んだセーターなども
ニット、と言いますね。
毛糸そのものは伸びなくとも、
編むと伸びが生じます。
ニット生地も同じです。
最近は、
繊維メーカーさんの企業努力により
素材や織り方など、
ニットとは思えないような
カットソーに使える
ニット生地が増えてきています。
それについての詳細は、正直、
私も勉強不足で良く分かりません。。
とにかく、
ニット生地の種類が増えて
カットソーでも、
今まで出来なかったようなデザインも
作るのが可能になりました。
ニット生地と普通の生地の
大きな違いは、
ニットは、伸びることですね。
一般的なニットは横に伸びます。が、
中には縦に伸びるのもありますし、
縦横伸びるのもあります。
普通の生地はと言うと、
縦横とも伸びませんね。
ただし最近はニットほどでは無くとも
ストレッチ性のある生地も増えてきています。
分かりやすく説明するために
今回はストレッチ性の無い生地で
説明させて頂きますが、
普通の生地は、
縦横には伸びなくとも、
バイヤス(斜め)には伸びます。
45度のバイヤスを、
正バイヤスと言います。
それ以外を、
ハーフバイヤスと言いますが、
正バイヤスが一番良く伸びます。
ですので、洋裁で
ドレープやリボンを作るときには、
正バイヤスに裁断すると綺麗に仕上がります。
(生地の素材にもよります。)
ここまで読んで、
洋裁の出来る方は、
疑問に思われたかもしれません。
カットソーは
伸びる生地で無いと出来ませんね。
何故かというと、
人はマネキンと違い、動きがあります。
その際、縫い目に力が加わりますが、
ロックミシンの縫い目は繋がっている分、
普通のミシンの縫い目より弱いのです。
しかしニットは、良く伸びますので、
縫い目にかかる力が分散されて、
ロックミシンでも、
縫い合わせが出来るのです。
それなら、
普通の生地でもバイヤス裁ちすれば
カットソーが出来るのでは?
そう思われた方もいると思います。
はい、その通り可能です。
ただし、
ニットが均一に伸びるのに対して、
バイヤス裁ちした普通の生地は
正バイヤスとハーフバイヤスで
伸び率が違いますし、
生地の素材や織り方によっても
伸び方は様々です。
以上の理由で、可能ですが、
大変難しいのです。
洋裁でフレアースカート等を、
作った事のある方は
おわかりかと思います。
例えばフラメンコ衣装のように
フレアーが多いようなデザインは、
フレアーのバイヤス部分が
伸びてしまいますので、
荒裁ちをして、
布を伸ばしきってから裁断するか
出来た後、揃えるか、ですね。
洋裁初心者には難しい技術かと思います。
ちょっと難しい話になってしまったでしょうか?
今回はこの辺で。
次回は型紙についても、
順次書かせて頂こうと思っています。
生徒作品のご紹介です。
これは吹上教室の
Sさんのカットソー作品で、
初級カリキュラムの
ハイネック袖無しチュニックです。
Sさんは残りニットで、
3個のスヌードも作られました。
お仲間へのプレゼントだそうです。
(写真はありません)
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