くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2024-02-03 07:14:30 | Weblog

やれやれ。

昨日は北海道中あちらこちらで

吹雪いたみたいだね・・・。

中心部の高速は通行止めになってるし、

富良野方面も午後から雪が降り始めて

風が強かったし・・・。

なのに、仕事明け温かいおにぎりが食べたくって

夜中にオレンジのコンビニ。。

かご持ってコーナーに向かったら、

目に入ってるのが空っぽなケース??

軽く吹雪いてる中車走らせたのに

残念でしょうがなかった・・・。

緑色のコンビニもあるけれど

三角形のおにぎりってば

機械で作りましたって感が強くって、

なんか食べ物ってよりバッテリーチャージしてるみたいな気がするんで

人間扱いされていないみたいな絵面が思い浮かんじゃうから

結局ダイエットコーラと菓子パン買って帰ってきた。。

地方あるあるで、買い物は午前中ってやつだね。

働いてる人は諦めてって言うことだわなXXX。

つまんね。。

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王様の扉(200)

2024-02-03 00:00:00 | 「王様の扉」

 複数の人間の足跡は、いくつにも重なり合って獣道のような太い線を描いていたが、たどっていくと、いくつかの足跡のつま先が、行き止まりの壁の方を向いていた。
 壁の正面に立った沙織は、足下から天井まで、フラッシュライトの光を当てていった。
 振り返ってみると、ちょうど垂木で組まれた棚と棚の間の、人が1人通れるほどの隙間に面した場所だった。
 なにかを出し入れしようとすれば、通路になる隙間は便利なはずだった。
 ただ、通路を通ってきた先が、行き止まりでさえなければ、のことだ。

 ――ずぶり。

 と、行き止まりの壁に伸ばした沙織の手が、壁の奥に抵抗なく吸いこまれていった。
 はっとして腕を引っこめたが、引き抜いた腕になんの異状もなかったことから、改めて壁に向かうと、フラッシュライトを持ち替え、利き腕を伸ばして静かに壁を押していった。

 ――ずぶり。

 と、今度もなんの抵抗もなく、伸ばした腕がするすると壁の向こう側に飲みこまれていった。
 腕がすっかり壁の中に入りこんでしまった沙織は、それでも動きを止めることなく、大きく足を踏み出して、体ごと壁の中に進んでいった。

 ――ずぶり、ずぶり。

 壁の奥に難なく入りこんだ沙織は、今では背中を向けている壁を意識しつつ、新たに眼前に広がった空間を見渡した。
 壁の向こう側にあった地下室が不気味なレンガ造りだったのに比べ、壁のこちら側は、明らかに近代的な倉庫だった。
 ホログラムでできたような壁を抜けた先には、手前の地下室以上に大きな空間が広がっていた。
 明るい照明に照らされた室内には、スチール製のラックが所狭しと設えられ、明らかになにかを出し入れしたであろう様子がありありとうかがえた。
 今でこそ、ラックの上にはなにも置かれていなかったが、地下室にあった木箱と同様に、銃器のような違法なものが保管され、取引されていたのは間違いなかった。
 にもかかわらず、予告状に記載された日時までにすっかり場所を移しているということは、これは明らかに、沙織を窮地に陥れるための罠に違いなかった。
 沙織はフラッシュライトのスイッチを切ると、これまでよりもさらに慎重に、部屋の奥へと進んでいった。
 誰か人がいるような気配はなかった。足を進めていくと、ラックがひしめいていた場所が終わり、あたかもラボか研究施設のような、後付けの仕切りで区切られた区画に様変わりした。

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王様の扉(199)

2024-02-03 00:00:00 | 「王様の扉」

 この山になった書籍類の中に、父親の行方を示すヒントが隠れているかもしれない。
 今では物置のようになってしまった父親の部屋に入り浸り、見つけた図表の秘密を暴こうと必死だった。
 そこで見つけたのが、走り書きのようなメモだった。

“真実の知識”

 メモ帳のページに走り書きされた言葉は、まさに“神の杖”が掲げているとされるスローガンそのものだった。
 沙織は、“神の杖”の正体を突き止めるため、関係があるとされる十字教の周辺を調べ始めた。奇しくも、札幌に十字教の教団事務所が開設されることを知った。あまりにもできすぎたタイミングだとは思ったが、十字教を深く知る以外、“神の杖”に近づくことはできなかった。
 勤めている大学の研究室に、怪しげな研究者を名乗る人物が訪ねてきたのは、その頃だった。沙織の専門外である数秘術についてしつこく意見を聞いてくる人物には内心辟易させられたが、自分が密かに行っている図表の研究と、十字教に興味を持って積極的に関わっていることを、暗に示唆していると悟らずにはいられなかった。
 闇に紛れて盗賊まがいに行動するしか、周囲に隠れて“神の杖”の調査を続けることができなくなってしまった。
“神の杖”には、とっくに自分の正体がばれているかもしれないが、警察を巻きこむことで、真の狙いから目を反らさせることはできるはずだった。

 と、地下室が行き止まりになった。

 建物の大きさや敷地の広さから考えても、目の前に聳えるレンガ積みの壁が、部屋の突き当たりに違いなかった。
 沙織は、ひんやりとした古いレンガ造りの壁に手を当てたまま、振り返った。
 フラッシュライトの光に浮かび上がるのはがらんとした木の棚と、混乱した時代の忘れ物が入れられた木箱だけだった。

 ――そんなはずはなかった。

 この古い地下室に何人もの人間が頻繁に出入りしていることは、とっくに調査済みだった。古い木箱がいくつか置かれている地下室の様子は、いかにも隠し物を保管しているといったものだった。
 見えている物が演出であったなら、見えていないところにこそ本当の姿があるはずだった。
 沙織は、行き止まりの壁に沿って、注意深く室内を探っていった。
 ――と、足跡のような痕跡が、薄らと埃の積もった床に残っているのを見つけた。

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