くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2024-02-08 06:25:22 | Weblog

やれやれ。

昨日は仕事から帰ってきてげんなり・・・。

晴れた日なんてたった2日間しか続かねぇでやんのXXX

最悪じゃね??

また今日も目覚ましの鳴る30分前に

半分悪夢にうなされて飛び起きて

この感じはまたぞろマイナス20度は

冷え切ってる中にスキーウェア着て出て行って

除雪だよ。。

部屋の中に戻ってきて思うけど、

雪になんて良い感情なんもないから

スキーのほかウィンタースポーツのカテゴリーに入る物一切合切嫌いになった。。

って、北国あるあるなんでない??

どうせまた明日もその次の日もそれでまた次の次の日も

って、3月下旬になるまで続くんだよなぁ・・・。

マジもう嫌。。

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王様の扉(210)

2024-02-08 00:00:00 | 「王様の扉」

「そういうことじゃないんですよ」と、スーツを着た子供は言った。「あなたは冥界に行かなきゃいけないんです。今すぐにです。延長も遅延も許されないんですよ。そのために私は迎えに――じゃない、指導に来てるんです。わかってますよね。ここのところ毎日毎晩、あなたが無視できないように、ぴったりと後をつけ回しているんですから」
「わかってるよ」と、伊達はうなずきながら言った。「死神はつくづく暇なんだなって、実感している」
「覚えてくれるまで言いますが、私は指導員、第002001号です」と、スーツを着た子供は言った。「あなたみたいに、死神に間違われることはしょっちゅうですが、正直、死神に会ったことはありません。――いえ、冥界の受付にいた偉い人なら、ちらっと後ろ姿を見たことはありますけどね。会ったことなんてありません」
「何度も言うが、その長ったらしい番号なんて、いちいち覚えちゃいられない」と、伊達はため息交じりに言った。「いっそのこと“Q”とかって名前にした方が、見た目と比べてもしっくりくる気がする」
「名前なんて――」と、スーツを着た子供は言った。「冥界に入れば、現世(うつしよ)のことにいちいちとらわれてちゃ、生活できないんですよ。性別も、年齢も、背の高さも、声の低さも、どうでもいいんです。あるのは魂だけですから。名前なんていらないんです。私がこの姿であなたの前にいるのは、生前の姿がたまたまこうだったからなんです」
「なるほど。よくわかったよ」と、伊達は言った。「お化けの男の子だから、“Qタロウ”のほうがぴったりだな」
「いい加減、その見下したような言い方には辟易してきました」と、スーツを着た子供は言った。「私が死神だったら、あなたの魂をさっさと抜いて持ち帰っていますよ。何度も言わせないでください。私は、冥界の代理人です。簡単に言えば、これから死者になる人のお手伝いをするマネージャーなんです。故人が冥界に移住するまでが、私の仕事です」
「――だったら、今のこの借金の取り立てみたいなやつは、おまえの仕事じゃないんだろ?」
「取り立てだなんて……私の仕事をそんな風に思ってるんですか? 心外ですねぇ」と、スーツを着た子供は言った。「話しはまた繰り返しになりますが、あなたはもうとっくに息を引き取ってるんです。だからあなたを担当する私が、冥界に旅立つあなたのお手伝いをしなきゃならないんですよ」
「バスの時に助けてくれたのは、感謝してもしたりないくらいだ」と、伊達は言った。「でも確かあの時、おまえは心臓の止まった俺の体を蘇らせて、冥界から逃げ出したヤツを捕らえさせたんじゃなかったか。あれは俺に、もう一度生きるチャンスを与えてくれたってことなんだろ」

「――ハイ、ハイ」

 と、スーツを着た子供が首を振って言った。
「その話を思い出すたびに、私は生きた心地がしなくなります。冥界の住人が生きた心地、だなんていうのはおかしいと思われるかもしれませんが、これでも魂は持っているんです。あなたが私の過ちをことあるごとに持ち出して、あなたがこの世に残っている責任を私に転嫁しようとするやり方には、ほとほと嫌気がさしているんです」

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王様の扉(209)

2024-02-08 00:00:00 | 「王様の扉」

 一人だけではなかった、思わぬ怪力を目の当たりにして気圧され、二の足を踏む隊員に飛びかかると、息をつく間に、ジローは周りを取り囲んでいた機動隊員達をことごとく投げ飛ばし、階段の上には、ジロー一人だけが立ち残った。
 そこへ、

 コツツン……。カツツン……。

 と、どこからか白煙を吹き出す催涙弾が打ちこまれた。
 ジローはあわてて目を閉じ、息を止めたものの、わずかに吸いこんだ催涙剤に嗚咽を漏らしながら、よろよろと後ろに下がった。
「大丈夫か、沙織――」と、ジローが振り返って声をかけた場所には、いつの間に逃げ出したのか、沙織の姿はどこにも見えなかった。

「女を捜せ」

 と、制服警官が口元を押さえつつ、沙織を確保しようと階段の上に躍りこんできた。

「――」

 と、ジローは無言のまま制服警官を捕まえると、機動隊員と同様に、次々と制服警官達を階段の下に放り投げてしまった。
 白煙を吹き出していた催涙弾はあっという間にガスが切れ、霧が晴れたような宝石店の出入り口の前には、やはりジロー1人だけがその姿を周囲に晒していた。
 ここまで、ほんのわずかな時間しか経っていないのにもかかわらず、姿を見せたジローをカメラに捉えようと、周囲のビルぎりぎりまで近づいたマスコミのヘリコプターが、騒ぎを煽るように、翼の音をブルブルとうるさいほど響かせていた。

「あなたが出て行かなくたっていいでしょうが」

 と、パトカーの中から様子をうかがっていた警部補の伊達雅美が、満を持して外に出て行こうとしたときだった。
 ドアレバーに手を掛けていた伊達はそのまま手を止め、不気味な白いマスクを被った顔で振り返った。
「俺が出て行かなければ、誰があいつを止められるんだ」と、低いながらも腹の底まで響くような太い声で、伊達は言った。
「――あのですね」と、後部座席の伊達の隣に座っているのは、黒いスーツを身につけた、どう見ても、まだ小学生くらいの子供だった。「あなた、もう生きちゃいないでしょうが」
「――」と、ため息をついた伊達は、隣にいる子供に向き直って座り直すと、言った。「おまえが言うように、俺はとっくに命を落としている。だが、このとおり体は頑丈そのものだ。魂さえこの胸の中に収まっていれば、暴漢とだってまだまだやり合える」

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