稲作 【企画連載その３】

前述の記事でも書きましたが、
毎年2％ほどづつ減り続ける米消費量。

コメ余りによって米の価格が下がり、
今、お米を作る農家の方々がとても大変らしいのです。

米の市場平均価格は平成15年の21078円をピークに年々下落、

今年の市場平均価格は新米でも60キロあたり14500円を割り込んだそう。

平均的な農家のコメ生産コストは60キロあたり15000円といわれており、

多くの農家が「原価割れ」状態。


つまり

「作れば作る程赤字」

バカらしくってお米なんか作ってらんないって農家が増えているらしいのです。


政府はと言うと、
『４月から、農業の大規模経営化と他品目栽培を奨励する「品目横断的経営安定対策」をスタートさせたが、２６日朝自民党本部の玄関ロビーに集まったある北関東のＪＡ幹部は訴える。
「効率化、大規模化だけを唱える自民党の農政に嫌気がさし、組合員は毎年減っている。直接農家の収入が増える施策が必要なんです」
一方、民主党は、コメ60キロあたり15000円の収入を政府が補償するとする農家戸別所得補償法案をすでに参院に提出。
自民はこれをこれまで「バラマキ政策」だと批判してきたが、農村部の自民党離れは加速する一方。
参院選後、自民党の農林族は再三にわたり、政府に緊急対策を要請してきたが、財務省が抵抗。このたび業を煮やした農林族の谷津義男元農水相は25日、首相官邸で首相と直談判、首相の「鶴の一声」で緊急対策として余剰米34万トン、昨年比200億円増の800億円かけて追加買い入れを決定、これにより政府備蓄米は100万トンを超えた。』(※注)


え～更に簡単に要約すると、
『自民党の「効率上げるなり農地大きくするなりしてなんとか頑張れ」って考えより、
民主党の「かかるコストの最低限は政府で保障しましょう」って考えの方に乗っかり始めた農家の方々の「票」が惜しくなって800億税金「ばらまいて」買い取った。』
ってなとこかな。

ただでさえ主要先進国の中で食料自給率最下位の40％の日本において、稲作農家の存在はとても重要。
そろそろ「一人」を「一票」ってとらえた政治観念をすてて、
真の「国民のためになる政治」を目指してもらえないものだろうか？


パンもスパゲティもピザもおいしい。
ラーメンだってうどんだってそばだって、
ナンもトルティーヤもうまい。

でも今、日本の農家の皆さんが辛い思いしている。
一生懸命、丹誠こめて作ったお米が、
評価されてない、
おいしく食べてもらえてない。


私達に出来る事。


「お米」食べませんか？




※注　期限切れ対策の為、大変失礼とは存じますがニュース記事を抜粋、要約致しております。
尚、ソース元は別途まとめて紹介させて頂きます。