この辺りでは、自家用の野菜は自分で作る家がほとんどである。
夏野菜が盛りの頃、顔見知りから、「野菜は取れている?」というように声をかけられる。
「無ければ届けますよ」との意味が込められている。
お隣の奥様から野菜(きゅうり、トマト、ミョウガ)を頂いた。
いずれもその日にとった新鮮そのもの、やはり一味も二味も違う!
いつも感じるのだが、一番おいしいものを食べているのは生産者なのである。
きゅうりには、畑にあったときのまま、花が付いている。
ミュウガは我が家にも少しばかりあるのだが、秋に出てくる質で、取れるのはまだ先になる。
大好きな野菜の一つで、大変うれしい。
鼻を近づけると、あの独特な香りが食欲をそそる。
例年なら、私も猫の額ほどの畑で、夏野菜を作るのを楽しみにしている。
素人ながら、キュウリ、ナス、トマトは買わずに済むほどとれる。
うまくいくと食べきれずに、だれかにあげたくなるほど収穫できる。
ところが今年はコロナのおかげで、苗の植え付けの頃に信州に来られなかった。
そのため、野菜作りをしていない。
余るほど取れる時にはいただくのも困るが、無い時には実にうれしいものだ。