能登の旅を終え、帰りはJR七尾線の七尾から金沢まで、観光列車「花嫁のれん」を利用した。
「花嫁のれん」は金沢から和倉温泉の間を結ぶ観光列車で、その間を1時間ちょっとで走る。
車内での食事が楽しみだったので、正午過ぎに発車する列車に決め「和軽食」を予約しておいた。
七尾駅のホームの駅名表示、それと並んで飾られた花嫁のれん。
華やかな雰囲気が漂う。
七尾駅①番ホームに入ってきた二両編成の「花嫁のれん」。
赤と黒をベースに、加賀友禅をイメージしたような花模様が描かれている。
着物姿のアテンダントに迎えられて乗車する。
車内のシートは、すっぽりとお尻が収まり背もたれが高い形をしている。
シートの色も赤で統一されている。
但し、シートのレイアウトは一号車と二号車では異なるようである。
私たちが乗った車両は、二人ずつが向かい合う四人席、二人が向かい合う二人席、車窓に向って座る一人用席があった。
内装の一部は金箔貼りで一段と豪華に。
アテンダントが、お楽しみの「お食事(お茶付き)」を届けてくれる。
これは予約が必要で、車内では買うことはできない。
テーブルに置かれたランチョンマットやお品書きなども、ウキウキするような赤で統一されたデザインとなっている。
二段重ねの重箱のような器を開ける。
口取りには、焼き魚のブリ、能登牛のすき焼き風、かまぼこなど能登らしいものが並ぶ。
揚げ物は、えび、いか、キスなど。
その他、和え物、酢の物、ご飯ものに、お菓子が添えられている。
味付けはそれほど濃くなく、食材それぞれを活かして、上品な味とでも言えるようなものであった。
金沢の老舗料亭の味に舌鼓を打っている間に、花嫁のれんは金沢駅に到着した。
1時間ぐらいで食べられる、ちょうどよいボリュームのお弁当(軽和食)である。