幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

今が旬・「ブリ大根」で一杯

2025-01-29 | グルメ

大寒が過ぎ、二月の中旬までは寒い日が続く。

飲み会の相談では、「時期のうまいもので一杯やり、温まりたいね~」となる。

 

今ごろの御馳走「ブリ大根」を肴に「橙や」さんで一杯。

ブリは身がしまってあぶらがのって一番うまいといわれる時期になり、お相手の大根も冬には甘みが増しておいしくなる。

お酒は、呑み比べセットの美丈夫(高知)、九頭龍、いっちょうらい(福井)を選びチビチビと。

しっかりと味が浸みたブリ、大根とよく合うこと!

 

その他の肴も冬のものを出してもらう。

「白子の天ぷら」、これは塩でいただく。

 

カキフライはふっくらとした大ぶりの牡蠣をフライで。

 

ブリは、寒の時期に揚る「寒ブリ」が最もおいしく特別扱いされる。

また、白子の「鱈」のつくりには雪が使われていて、いわずもがな、鱈も冬のものであることを現わしている。

旬のものは、気持ちよく酔わせてくれた。


春一番・南国の香り土佐文旦

2025-01-28 | グルメ

今、高知県出身の「岩崎弥太郎」が主人公の小説を、安芸の生家を訪れたことを思いだしたりしながら読んでいる。

ちょうどそんなところに、昨日、高知の親戚から「土佐文旦」が送られてきた。

今回は、高知県の足摺岬に近いほぼ高知県の最西端といってもいい宿毛産の文旦である。

 

文旦は前年に収穫したものを追熟させ、年を越し。春になって出荷するものだと聞いていた。

ところが、これは樹に付いた状態(樹なり)で越冬し熟させたもので、温暖な宿毛の気候を生かした栽培方法だという。

手に取ると、一個一個の実入りがよくずっしりと重い。

 

ナイフで外側の皮に切れ目を入れ、はぎとるようにむく。

そして、一房ごとに薄皮をむいて果肉を口に入れ、シャキシャキっとした食感を味わいながら食べる。

果肉から果汁が絞り出され、口に甘酸っぱさとともに独特な香りが広がる。

 

「土佐文旦」は、高級フルーツ店やデパートはいざ知らず、近くのスーパーでは見ることがない。

したがって、日ごろは私などの口に入ることなない。

このようにその季節に送っていただけるのは何よりもうれしい。

南国土佐の海の青さによく映えるであろう、文旦畑の黄色い実を思い描きながら味わっている。


草津温泉・食べ歩き

2025-01-26 | グルメ

手元にある草津温泉の旅館・ホテル案内図、うまいものマップ、タウンマップなどは、いずれも「湯畑」が真ん中に描かれている。

その湯畑から放射線状にいくつかの通りが伸び、老舗旅館、土産物屋、飲食店などが立ち並んでいる。

一部には迷子になるような入り組んだ道もあり、おいしそうなものを求めてブラブラ歩くのも楽しい。

 

昨今の若者は私などとは嗜好が違うのかもしれないが、お温泉へ行ったら、まずは「温泉まんじゅう」。

以前に立ち寄ったことがある「ちちや」さんを目がけて行ってみる。

店頭のセイロからは湯気が立ちのぼっていて、いかにもおいしいまんじゅうが蒸けているようだ。

もともと甘党ではないので、こんな時しかチャンスはない。

友人へのお土産とは別に、すぐに食べられるバラ売りのクリ餡とこし餡を一つずつ購入。

作り立てのふかふかのまんじゅうを、一口で放り込む。

あ~、これだ、温泉まんじゅうの餡の甘さを思いだす。

 

温泉旅行では、宿から一歩出て、お昼ご飯を探すのも楽しみである。

一日目は、湯畑から近くの日本そばの「鴨鉄」さんに入る。

店名にもあるので鴨をキーワードに鴨汁そばを頼んだ。

別皿で、たっぷりと脂の乘った鴨が三切れ、ネギを背負って(?)出てきた。

うす味が付いていて、それだけで食べてもおいしかったが、つけ汁につけて、蕎麦をすすりながら食べるのが良かった。

ソバのあと、トロトロとした「そば湯」が出てくる(ゆで湯とはない)。

これにダシの利いたそばつゆをちょっと足すと、おいしいポタージュ・スープのようになり蕎麦好きにはたまらない。

 

あくる日は、やはり温泉街で見つけた、上州地粉うどん「まつもと」さんでお昼にした。

前日はソバだったので、その日はうどんにしたが、「上州地粉うどん」が目に留まったのだった。

これも想像に反して、日ごろ食べるのとは異なり、2cmぐらいの幅があり薄くて艶がある「ひもかわうどん」であった。

草津温泉ではほかでも「ひもかわうどん」の看板を見たので、この辺の名物なのだろうか・・・?。

もの珍しさも手伝って、うどん一枚一枚(一本一本ではない)を箸で救い上げ、つけ汁につけてすすりあげた。

なんか頼りなさを感じたが、コシがあってツルっとした食感は、うどんといえどもいつもとは全く違った美味しさだった。

 

食べる、呑む、温泉に入る、昼寝する・・・そんな温泉旅行では、なかでも食事は大きな比重を占める。

いずれもお店の前には順番待ちの列ができ、人気のあるお店であることが分かる。

偶然入ったお店がおいしかったということはラッキーだった。

 

 

 


草津温泉で湯治

2025-01-25 | 旅行

恋の病以外ならなんにでも効果あり(?)という草津温泉に行ってきた。

目的は、ほぼ完治した「水虫」の菌を完全にやっつけるためである。

酸性の強い「草津の湯」はいかにも殺菌力が病に効きそうではないか。

 

東京からのアクセスはよく、のんびり出掛けることができる。

JR上野から特急「草津・四万」に乘ると、草津の玄関口「長野原草津口」まで2時間半弱の時間で着いてしまう。

 

電車を降り、駅前から連絡するJRバスに乗ると、25分で草津温泉バスターミナルに到着する。

バスターミナルから急な下り坂を、草津温泉の観光スポットである「湯畑」に向かう。

かなりの割合で外国からの観光客も見られる。

 

湯畑には源泉の流れ落ちる「手洗いに湯」がある。

脇に立つ説明板を読むと、この湯で1分間手を洗うと、新型コロナのウィルスは99.12%不活化すると書かれている。

1分間でウィルスがほぼ死んでしまうということではないか。

改めて「草津の湯」の殺菌力の強さを認識し、暖かい湯で手を洗った。

 

地形的には、湯畑は草津温泉の低いところにある。

予約したホテルは、温泉街から少し白根山の方向に登ったところにあった。

天狗山のスキー場が近く、ホテルの窓から、スキーヤーが滑り降りてくるのが見える距離である。

陽が落ちて暗くなると、照明がともされスキー場が白く浮かび上がる。

見るからに寒そうであるが、こちらは源泉かけ流しの大浴場で「極楽!、極楽!」と手足を伸ばした。

 

翌朝、湯畑の周りをブラブラ歩きしているときだった。

ちょうど背後から陽が射し、立ち上る湯気の中に自分の影がうっすらと映し出された。

わずかではあるが、虹も見える。

これは、運が良ければ高山の山頂で見ることができる「ブロッケン現象」と同じことが」起きていた。

 

今回は、温泉に入る以外の行動予定ななく、ただただ温泉に浸かることを楽しんだ。


お正月には凧あげて・・・

2025-01-18 | 日記

正月が明けて、1月後半から2月、一年で最も寒い季節といえよう。

カルガモがやってくる公園の池には氷がはるようになった。

 

北風が冷たく、外で遊ぶ子供たちの姿も見ない。

ましてや、凧あげや、コマ廻しなんて、遠い昔のことになってしまったようだ。

いい年をしてと笑われるかもしれないが、風のある日には凧を出して泳がせている。

 

自分で作ったものではない。

平戸(長崎県)に旅行に行ったときに、おみやげ屋さんで買ったシンプルな構造のものである。

「鬼羊蝶(おにようちょう)」といい、伝統的な魔除けの意味がある凧だという。

豪快な鬼退治の図柄が描かれたホンモノは、もっともっと大きなもので、風を受けてブ~ンと唸りを上げるのだそうだ。

その迫力は比べるべくもないが、この可愛らしい凧にも魔除けの力が潜んでことを信じて楽しんでいる。