久保田城跡(千秋公園・秋田市)の二の丸に、「秋田犬(あきたいぬ)」にふれあえる場所がある。
何頭かの秋田犬が、一定のローテーションでこの「秋田犬ふれあい処」に出てくるようである。
秋田犬は渋谷のハチ公の銅像以外見たことがないので、とても楽しみであった。
大きな体格の割にはかわいい顔をしていて、おとなしく、落ち着きがある。
しばらく見ていたが、その間に吠えるようなことは一度もなかった。
ただ、「ご主人様に手出しをしたらタダじゃおかないぞ!」というような迫力を感じる。
檻の中とは言え間近に秋田犬を見ることができ、説明員の方が説明して下さる話を興味深く聞いた。
秋田犬はもともと猟犬として飼われたもので、飼い主(主人)にはとても忠実な犬である。
その反面、飼い主以外にはなかなかなついてくれない性格だという。
犬の仲間でも短命な方なので、その数も少なく貴重な犬種である。
説明員の方も実際に秋田犬を飼われているが、体格が大きいだけに大変だという。
よく食べるので、月々のエサ代がバカにならないし、運動も大変で、毎日の散歩はバイクで連れて行くそうだ。
前足の付け根、肩のあたりのがっちりした体形は、いかにも力強く、猟師さん(またぎ)の頼りになるパートナーだったのであろう。