秋田のまつりと言えば「竿燈まつり」が思い浮かぶ。
ぜひその祭を見たいのだが、まだ実現はしていない。
今回の旅行で、せめて雰囲気だけでも味わおうと「秋田市民族芸能伝承館(ねぶりながし館)」を訪ねた。
一階のホールでは、竿燈の展示がみられるほか、観光客などが実際に手にしてみることができる。
見上げる高さの、最大級の竿燈。
小さくて軽いものから、大きくて重いものまで展示されている。
説明して下さった方のお孫さんも、子供用の竿燈で練習をしているとのことだった。
備えてある法被をお借りして、格好をつけてチャレンジしてみる。
提灯がたくさんついた竹竿は重量があり、なおかつ、竿は真っすぐではなく曲っている。
まず、竿燈を立てるのがむずかしい。
「手を動かして重心を取ろうとせず、倒れそうになる方向に身体を移動しなさい」と教わった。
何回かトライしたが、とうとううまく出来なかった。
大きなものは、その長さは10mを超え、かなりの熟練を要するであろうことはよくわかった。
手、ひたい、肩、腰などに載せて均衡を保つワザをぜひ見て見たいものである。
お囃子の響く中、灯の灯ったたくさんの竿燈が、一斉に立ち上がった様子はさぞや壮観であろう。