昨日は親しい友人三人で高尾山に出掛けた。
春の嵐が吹く寒い一日だったが、山の中は高い木々に囲まれているせいか、それほどの風は感じなかった。
「無理をしない」ことが我々のグループが大切にしていること。
もちろん頂上近くまでのケーブルカーを利用する。
ケーブルカーを降りて頂上を目指す。
登り道は、何年も前に来た記憶よりもきびしく、長い距離に感じた。
途中で見かける俳句や短歌の碑の文字を解読するのは、足を休め息を整える良い口実になった。
薬王院には、登山の無事をお祈りする。
やっと頂上にたどり着く。
待っていたのは、周りの山々から頭を出した真っ白い「富士山」だった。
桜や、もちろん新緑にはまだ早いが、もちろんそれは織り込み済みのことである。
山頂までの往復の後、お約束の、山麓に並ぶお蕎麦屋さんで一杯。
わずかにかいた汗も引いてはいたが、やはりまずはビールで乾杯。
あとは、てんぷらなどを肴に、好きな飲み物の杯を重ねる。
おそば屋さんで一杯やるのは、「時分時」を過ぎ、お客の数も少なくなるころが良い時間であろう。
但し、へべれけになるほど飲まずに、適当なところで締めるのが良いと思う。
〆は、高尾山名物「トトロそば」だが、私は「自然薯そば」の冷たいのにした。
トロロは、さらっとしたものではなく自然薯特有の粘り気があり、細めのそばにしっかりからめてすする。
高尾山で過ごした一日、締めくくりには最高の一杯であった。