本日、朝日新聞2面に「平成と天皇」第2部平和を求めて象徴として 複雑な世論を包む覚悟 開先で読んだ昭和天皇の手紙という副題があった。
抜粋で中抜けだったのでネットで調べたところ、「昭和天皇についてのメモ」というブログに『昭和天皇についてのメモ昭和天皇についてのメモ』に引用全文があったのでお借りして転載する。
【全文】
手紙をありがたう しつかりとした精神をもつて 元気で居ることを聞いて 喜んで居ます。
国家は多事であるが 私は丈夫で居るから安心してください 今度のやうな決心をしなければならない事情を早く話せばよかつたけれど 先生とあまりにちがつたことをいふことになるので ひかへて居つたことを ゆるしてくれ 敗因について一言いはしてくれ
我が国人が あまりの皇国を信じ過ぎて 英米をあなどつたことである
我が軍人は 精神に重きをおきすぎて 科学を忘れたことである
明治天皇の時には 山県 大山 山本等の如き陸海軍の名将があつたが 今度の時は あたかも第一次世界大戦の独の如く 軍人がバツコして大局を考へず 進むを知つて 退くことを知らなかつたからです
戦争をつづければ 三種神器を守ることも出来ず 国民をも殺さなければならなくなつたので 涙をのんで 国民の種をのこすべくつとめたのである
穂積大夫は常識の高い人であるから わからない所があつたら きいてくれ
寒くなるから 心体を大切に勉強なさい
九月九日 父より
明仁へ
~~~~~~~~~~~ここまで
橋本明「昭和二十年九月九日の陛下の手紙」((鶴見俊輔・中川六平編『天皇百話』所収(40ー41p))
天皇機関説を念頭に天皇であられたという昭和天皇らしい文章である。過大の国民の要求、威勢の良いだけで科学的分析ができない軍部に不満があったようである。
皇太子として生まれ、二十歳にして摂政、若くしての天皇になられ、帝国憲法下、玉体をもった神としてふるまわなくなった苦渋が見られる。
平成の象徴天皇として振る舞いを模索する現天皇皇后にたいし、自民党は天皇を元首とすることで、民主主義を制限して国民の権利の制限を行い、さらには天皇を傀儡にして勝手な政治をすることをコツコツと進めてきた。これは国民を小ばかにする言動から確認できる。
核兵器拡散防止条約は批准しない事を是とする。一方広島・長崎では核兵器を3原則を演説しながら、核兵器の保持を自民党内部で発言している。にこやかな絵がの裏で下を出している二重人格であると推定される。
======<by やじさん>=========
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