町内のちょっとした防災訓練に顔を出しました。
といっても実技に加わるでもなく、真剣にお話を聞くでもなく、木陰の椅子に陣取って、緑色の新鮮な空気をお腹いっぱい入れ替えただけのこと。
少し気がひけたけど、いつもどこでも必ず見物人だって必要、と主張される一団があるので、そちらの方に仲間入りしました。
どうやったら災害から身を守れるか。
砂袋積みやテント張り、汚水の浄化方法、簡易トイレに担架づくりと汗を流す真面目有志を横目に、当日見物の一群の話題は、なんと「いかに死に際を美しく見せるか」でした。
何でこんなときこんな話題になるのでしょう?
不時の災害よりすぐそこにある危機?
みんなそれぞれ一家言持っているから、訓練そこのけで盛り上がりました。
キビシイ話の内容に相反して、語る人たちの目がいきいき輝き、聞く者も興味津々
それだけ差し迫った実状を抱えている人も多いのでしょうし。いつかは必ず当面する難題ですものまぁ自然な流れとしか。
近頃の地球環境の変化は怖い。
みな一様に不安を口にするけれど、こんなときのために「みんなでいれば怖くはない」って便利な言葉に依存しましょう。
さしあたっては家族の昼食の心配が先、ということでにぎやかに今日は解散したのでした。