先週のこと。
季節インフルエンザの予防注射を済ませようやく肩の荷を下してホッとなった。
今夜のお風呂かまいませんよと言うことで、ぬるめの泡ぶろに20分ばかり浸かる。極楽の味というのはこれなんだろう。
したいことをし終えて、これ以上ないリラックス気分の最中、左の眼が異物でも挟んだようにしつこくコロコロしてくる。
ゴミでもついたかな、何度パチパチしても涙もこぼれずかえって痛みが増してきた。
鏡に映してびっくり。ドラキュラ真っ青の、真っ赤っけ。
使い過ぎた罰だ。
就寝前の読書もそこそこに、おとなしくスタンドを消して眠ることにした。
夜中、今度は喉の奥にズキン、ズキンと波状攻撃で目が覚めた。
左耳に中耳炎の前触れのような痛みが時たまある
寝返りするたび膝の関節が外れそうにがくがくする
目の中に住みついた異物はさっきより成長しているらしい
こりゃ風邪のバイキンにでもとりつかれた?
この調子じゃぁ、明日は病院行きかぁ また貴重な半日が潰れてしまぅ~ もったいないぃ…
ウトウトの合間にどうにか観念して明日の覚悟だけは決めたみたいだったけど。
朝、目の色は凄味を増して、胸に圧痛もある。体温だけが37度と微妙なところ。
とりあえず眼科だろうか
のろのろ準備を整えつつ、ふと予感がして電話で確かめてみた。
「今日は土曜日ですので、外来診療はお休みです。月曜に来てください」・・・ほら、ね。
なにが? ほらね、ケ
こういうときって大概休日にぶち当たるのが不思議。
しかし。もしかしたらこれは自然治癒力とやらを最大限行使せよ、あったかい部屋にこもったまま、との天のお告げかも。
そうだ、まずは抵抗力をつけて。
なんだか元気が出てきて、まず室温を少し上げ、部屋のすみっこに洗濯ものを広げた。
カニ缶をドバッとあけて、椎茸と卵とネギを入れた雑炊を作ってお腹にためこむ。
秘蔵の午黄の丸薬の厳重な包装を開け、お猿さんよろしく固い殻を砕いてセロハンを剥き、金紙に包んだのをようやくお湯で流し込む。
薬箱の奥底から貴重品だよともったいつけられて忘れたままのドリンク剤も思い出して飲み、ついでに市販の風邪薬もおまけした。
(目玉に住みついたエイリアンだけは、最新の化学兵器でなくちゃぁ…) それは、まぁそのとき。
あとは毛布にくるまって、描きかけの30号を目の届く場所に立てかけちらちら眺めてるだけでいい。
あちらをもっと明るくしたら、こちらはいっそ消したほうが、などとぼんやり頭に考えついたらもうけもの。
保険の利かない午黄とドリンク剤は痛かったけど、貴重な時間と引き換えと思えばおつりがくる。
それに国の医療費節約にちょっぴりの貢献はできるかな。
気のせいかホウレンソウを食べたポパイの気分になってきた。(古いの)
余裕が出てきたところでパソコンを開きながらとりとめもなくぶつぶつ頭の中がしゃべっている。
二日間もほっとけなんて、最悪命を落とす病気だってまったく無いとはいえないんじゃないの。
弱きを助け強きをくじく。 あ、これはマンガのキャラクター、じゃない、日本の侠客のことばだ
そうそう、命あるうちに何かとびきり美味しいものでもネットで探そう。送料無料の。
時間はたっぷりあるし。
鼻歌が出てきてニヤリと口許が緩んだ。
土曜休診も悪くはないね。
・・・・・・・・・・・・・・・
それから数日。
雨からみぞれに、外は寒そう。
眼科でもらってきた数種類の点眼薬を時計とにらめっこで点しながら、片目で文字キーを打ち込んでいる。
半日以上費やして視力検査から始まり、眼圧測定に採血検査その他もろもろ。
孫のような先生とおばさん看護師が数人、動きまわって医療費は増大の、30号のパネルは遂に裏向きの、
さておあとがどんな状態になるのやら、それまでの天下泰平。
注文した美味しいものは、まだ届かない。
季節インフルエンザの予防注射を済ませようやく肩の荷を下してホッとなった。
今夜のお風呂かまいませんよと言うことで、ぬるめの泡ぶろに20分ばかり浸かる。極楽の味というのはこれなんだろう。
したいことをし終えて、これ以上ないリラックス気分の最中、左の眼が異物でも挟んだようにしつこくコロコロしてくる。
ゴミでもついたかな、何度パチパチしても涙もこぼれずかえって痛みが増してきた。
鏡に映してびっくり。ドラキュラ真っ青の、真っ赤っけ。
使い過ぎた罰だ。
就寝前の読書もそこそこに、おとなしくスタンドを消して眠ることにした。
夜中、今度は喉の奥にズキン、ズキンと波状攻撃で目が覚めた。
左耳に中耳炎の前触れのような痛みが時たまある
寝返りするたび膝の関節が外れそうにがくがくする
目の中に住みついた異物はさっきより成長しているらしい
こりゃ風邪のバイキンにでもとりつかれた?
この調子じゃぁ、明日は病院行きかぁ また貴重な半日が潰れてしまぅ~ もったいないぃ…
ウトウトの合間にどうにか観念して明日の覚悟だけは決めたみたいだったけど。
朝、目の色は凄味を増して、胸に圧痛もある。体温だけが37度と微妙なところ。
とりあえず眼科だろうか
のろのろ準備を整えつつ、ふと予感がして電話で確かめてみた。
「今日は土曜日ですので、外来診療はお休みです。月曜に来てください」・・・ほら、ね。
なにが? ほらね、ケ
こういうときって大概休日にぶち当たるのが不思議。
しかし。もしかしたらこれは自然治癒力とやらを最大限行使せよ、あったかい部屋にこもったまま、との天のお告げかも。
そうだ、まずは抵抗力をつけて。
なんだか元気が出てきて、まず室温を少し上げ、部屋のすみっこに洗濯ものを広げた。
カニ缶をドバッとあけて、椎茸と卵とネギを入れた雑炊を作ってお腹にためこむ。
秘蔵の午黄の丸薬の厳重な包装を開け、お猿さんよろしく固い殻を砕いてセロハンを剥き、金紙に包んだのをようやくお湯で流し込む。
薬箱の奥底から貴重品だよともったいつけられて忘れたままのドリンク剤も思い出して飲み、ついでに市販の風邪薬もおまけした。
(目玉に住みついたエイリアンだけは、最新の化学兵器でなくちゃぁ…) それは、まぁそのとき。
あとは毛布にくるまって、描きかけの30号を目の届く場所に立てかけちらちら眺めてるだけでいい。
あちらをもっと明るくしたら、こちらはいっそ消したほうが、などとぼんやり頭に考えついたらもうけもの。
保険の利かない午黄とドリンク剤は痛かったけど、貴重な時間と引き換えと思えばおつりがくる。
それに国の医療費節約にちょっぴりの貢献はできるかな。
気のせいかホウレンソウを食べたポパイの気分になってきた。(古いの)
余裕が出てきたところでパソコンを開きながらとりとめもなくぶつぶつ頭の中がしゃべっている。
二日間もほっとけなんて、最悪命を落とす病気だってまったく無いとはいえないんじゃないの。
弱きを助け強きをくじく。 あ、これはマンガのキャラクター、じゃない、日本の侠客のことばだ
そうそう、命あるうちに何かとびきり美味しいものでもネットで探そう。送料無料の。
時間はたっぷりあるし。
鼻歌が出てきてニヤリと口許が緩んだ。
土曜休診も悪くはないね。
・・・・・・・・・・・・・・・
それから数日。
雨からみぞれに、外は寒そう。
眼科でもらってきた数種類の点眼薬を時計とにらめっこで点しながら、片目で文字キーを打ち込んでいる。
半日以上費やして視力検査から始まり、眼圧測定に採血検査その他もろもろ。
孫のような先生とおばさん看護師が数人、動きまわって医療費は増大の、30号のパネルは遂に裏向きの、
さておあとがどんな状態になるのやら、それまでの天下泰平。
注文した美味しいものは、まだ届かない。