二週間の新人研修を終えて一時帰宅していた太郎が出発した朝は
明るく晴れ渡って柔らかな四月の陽光が降り注ぐ素敵な旅立ちの日になりました。
高校に入学する太郎を空港に見送ったのも同じ時期の7年前、
あれから、その成長ぶりは私にいやというほど時の流れを痛感させられる日々の連続となりました。
もし彼のお祖父ちゃんが生きていたら、きっと誰よりも喜んだことでしょうに。
祖父ちゃんが最終の局面で気力を振り絞って名付けた初孫は、逝ったあと追うように生まれたので
私には太郎が生まれ変わりみたいに思われ、家族みんなも仕方ないと同調してくれたようで
それをいいことにいつも遠慮なくばばバカぶりを発揮させてもらえました(*^^)v
前の夜富山のおいしいお寿司を腹いっぱい食べてから、太郎は言いましたよ
「これからは僕が奢る番だからね」って。 ニコニコして。
(当分はちょっと無理かもね)
でももう立派な社会人となったからには、そろそろキリをつけなければ~。
彼と一緒に行動するときは、虚飾を取り払った有りのまま「彼のばァちゃん」でいたい
いつもそんな気持ちで人間くさく(実は面倒くさく)それを実行もしていたけど
やがてはごく自然に、余分な感情など払い落ちそしてついには忘れ去ってしまうときが・・・( ▽ )o〇O
・・・ちょっと自虐的?
初めての赴任先は東京のド真ん中
「そのうち遊びに来たら僕が案内できるようになるよ」
といっても、まだまだ中身は田舎のぽっと出の可愛いところが残っているから
それなどなくしないように…
ひとり残ってから本当に沢山の祈念をいたしました
これが最後のばばバカになるでしょうか?