自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

報告

2013年08月18日 | 写真と文


太郎今年はもうメールさえ忘れたようです
例年通りの北海道キャンプこれが最後とばかり暑い夏を満喫してるのでしょう。


次郎はお盆の二日間を友人家族とめいっぱい楽しんで、慌ただしく大阪に戻りました。
勉強も自炊もアルバイトもみんな大好きだそうです。いっぱいお金を貯めて(?)何に使うのかしらね?


見たでしょ、笑っても泣いても漫画のヒーローみたいになる次郎の顔
逆三角形、巻き毛、ちっちゃな口元、ちょっとカワイイ
ただし、長い脛だけは毛むくじゃら


墓前での定番、彼の般若心経もしっかり届いたでしょうね、お父さん。
え? いつになってもお前の声ばかりは聞こえないって?  <(^o^)>


息子夫婦、来るたび一番居心地好い私の小さな定位置を取り合いするの
我先にごろん、するために、ですよ。
いい年こいてまるで子ども。  「親の存在忘れるなッ」つうの。


くち争いだか掛け合い漫才だか、これも無事のしるしだと思えばいつまでも続いてほしい。
その騒騒しい二日間もあっという間に過ぎて、静かな日常がまた戻ってきました。

復活の百合

2013年08月12日 | 写真と文
    

(今年初めてピンクに変わった夏水仙と、去年までの黄色い彼岸花)
 




緑の中にみかけぬピンクの色がちらちらするので

早朝庭に下りたってのぞいてみました

お盆が近付く頃ぽっかり開いてその度驚く彼岸花

例年の黄色からピンクに衣替えしています!



一群の細長い葉が密生しやがて枯れて姿を消し

忘れた頃何もない地上から突然茎だけが立ち上がり

四方を包み込むような花となって現れる…

西欧では「復活の百合」とも呼ぶそうです。



昔彼の丹精に答えなかった大輪の牡丹が

亡くなって一か月始めて化身のように花開き

次は数年後純白から濃い臙脂に色を変えた

その鮮やかな変身に感動したのを思い出します。



たった二度の開花で使命を果たしたかのように

地上から消えた牡丹のあといつか咲き始めた彼岸花

自分の手で植えた記憶はありません。



離れた場所にも4~5本立つ長い茎とピンクの花

色を変えた復活の百合から淡く伝わるメッセージ

そこにも神の掲示があるのでは?と目を見張った私でした。



(黄色のときは白花曼珠沙華に似ていますが
突然夏水仙に変わるものでしょうか?
どちらもきれいだけど有毒植物です)

まひるの夢

2013年08月09日 | 写真と文


先日不安定な空模様の合間をみてH市の美術館へ、呉西に住むお仲間の個展をみにゆきました。
半分くらいは久しぶりの電車に乗ってみたい誘惑に駆られたせいもあるのですが。

H市の駅前から乗った車が町並みを外れてしばらく森の間を走ると、
突然目の前に山と空と緑に包まれた感じの小さな美術館が現れました。
中は静かで受付の女性が一人いるきり物音もしません。
大きな一枚ガラスの戸外にはゆったりと山水が開けています。
ラウンジのソファで呼吸を整えながら、一人で来たのは正解とにんまりしました。

正面の扉が音もなく動き、誰かが息せき切って駆け寄ってきたので、見ると個展の主のSさんです。
家に帰る途中、美術館へ行くらしき車に出会ったので、もしやと思い引き返してきたの、
予感が当たったと声を弾ませました。
会えてうれしい、手をとって両手に包み込み体をよじって満面の笑みです。
会う機会も数えるほどで、それほど深い交流がなくても、会えばいつも長い知己だったような錯覚が起きます。

話しているうちSさんがわざわざ引き返してきた理由が、もひとつあったらしいと気付きました。
別室の広い会場でそのうち個展か二人展を。ぜひともと熱心に誘ってきます。
突然だったのでその時は辞退したものの、何故か今、不思議に思い返されてなりません
あの静かな森の中の美術館と、心が優しくて絵になるきれいなひとのこと。



数年前から考えながら、八分通り諦めていた小さな企画を私は持っています。
今もきっと心のどこかで待ち望んでいる人がいるはずだし

あの美術館で、Sさんと一緒に実現するのも、いいかなぁ…

これがきっかけになるのかも知れない。
ならないかも知れない。
人生は不思議な一瞬の連続です。