平成23年度NHK全国短歌大会が、
平成24年1月21日（土）に東京・渋谷のNHKホールで行われました。
その様子が2月5日にTVで放映されました。
アナウンサー濱中博久さん、朗読は加賀美幸子さんでした。
加賀美さんの落ち着いた声が短歌によくあっていたと感じました。
選者は18人、そうそうたるメンバーの先生方です。いままでお名前だけしか知らなかったのがTVなのでお顔がわかり、より身近に感じることができました。
一人ひとり、先生方の選んだ歌が披露されました。18人が数首の歌を除いて、違う歌を選んでおられることや、選んだ歌にコメントされるのを興味深く聞きました。
自由題 17590首・題詠 6249首の応募があったそうで、 題詠は「立」ということです。
題詠のなかで、大会大賞に選ばれた歌を紹介します。
何事もなかったようにつと立ちて
フィギュア選手は旋風（つむじ）に戻る 北海道 山田 正明
黙祷をささげる首相の両側に
祈ることなくSPは立つ 福岡県 安永 博美
目の前は海であるのにカーナビは
迷うことなくゆけと指示する 宮城県 山田 洋子
豆腐屋のあとに建ちたる八百屋あり
野菜買ふとき豆腐屋おもふ 東京都 保苅 澄子
徘徊ではないと家族にメモ残し
夜の海辺で待つ流れ星 三重県 村上 英明
自由題
海外作品賞
マンハッタンに似合わぬ日傘を差すおみな
二人見かけて夏は来にけり アメリカ ダンバー悦子
若い世代賞
起き伏しはまばたきのごと震災後
あなたが帰る日までが一日 青森県 佐々木千絵子
年輪大賞
炭俵積んでは鉄索あやつりし
この山かみに少女となりき 福井県 岩崎 久香
受賞された方は、皆さん晴れがましいお顔でした。
よい学びをさせていただきました。
おいでいただきありがとうございます