家族の歌 河野裕子の死を見つめた344日
産経新聞出版 発行 を、読みました。
前から読みたいと思っていた本 家族の歌 を昨日、図書館で偶然みつけ、借りてきました。
歌人河野裕子さんが亡くなったのは平成22年8月のことです。
亡くなる以前の平成21年9月から始まった家族四人のリレーエッセー「お茶にしようか」の連載(産経新聞夕刊)を主体にまとめたものです。
夫婦とも歌人(夫は永田和宏さん)ということだけでなく、長男・淳さん、長女・紅さんもそろって歌人という家庭です。
河野裕子さんが乳がんの再発がわかって、最期のときまで、自宅での日常、ふっとしたことで思い出すことがらなどを含め四人がそれぞれの目線で綴っています。
再発がんの治療がむずかしいことを、よくご存知である夫の永田さんは、彼女を最後まで全力疾走させてやりたかった。わたし達家族に出来ることは、河野の最期の時間を、最後まで彼女といっしょに走り続けることと決心した・・・と書いておられます。
河野裕子のファンである、やーやは涙がこぼれました。
評はできません。
彼女の最期の歌をしるしておきます。
手をのべてあなたとあなたに触れたきに
息が足りないこの世の息が
関心をお持ちになった方は、是非お読みくださいませ。