1966年に起こった清水市(当時)の強盗殺人事件の容疑者
袴田巌さんが一時死刑囚になったものの
その後やり直し裁判となり
先日静岡地裁で無罪判決が出ていたけど
検察も控訴しないことを決め
これで袴田さんはようやく無罪となった
けど
逮捕から58年、ご本人は88歳となり
極めて長い拘束期間により拘禁症状が出ていて
もはや状況は理解しにくいだろうし
外を歩くには介助も必要で
なにか逮捕されたときにもう本人らしい人生は終わってしまったような感じで
本当にお気の毒な気持ちになる
またご本人をずっと応援し支えてきたお姉さんも90代となり
ご家族も無罪を勝ち取るためだけの日々になってしまったと思うし
それまでひどい言葉を投げかけられたり、気持ちが折れそうなこともたくさんあって
そんな中戦い続けてこられたことを思うと
いたたまれない気持ちになる
これまでに冤罪で死刑囚が無罪を勝ち取ったケースは5件で
年代は1942年~1955年のもの
今回は1966年で、ほぼ同じ時期となり
この頃の警察はこんなひどいやり方が当たり前になっていたのかと驚かされるし
無罪の人を陥れるのは
むしろ一般的な犯罪よりひどいやり方のように思う
冤罪を作るくらいならお蔵入りされたほうが
警察にも国民にもずっとましなんじゃないだろうか?
それに
冤罪だと真犯人はその間のうのうと生きていたのだから
本当に許しがたいし
結果的に被害者のご家族も再び傷つけることになり
あってはならないことだと思う
昨日は検察の検事総長が
判決に納得いかないけど袴田さんがこんな状態だからもうこれ以上はいいことにした、みたいな談話を発表したけど
いやいや、そんな気持ちなら誰もが納得するような証拠を出してくるべきだし
取り調べなども問題あったのだから
そこらへんきっちり反省してほしいなって思った
それと
袴田さんは47年以上拘束されていたため
保証金は2億円超になる見通しだという
でも
2億円もらったって失われた日々は戻ってこないんだから
そんなものより人生返してって気持ちになるよねぇ
これ以上取り返しがつかないことってほとんどないよねって
なんか大きなため息が出ちゃった
袴田事件の無罪確定お話でした
遊びに来てくださって、ありがとうございました