光と風に乗って地域産品の創出

NPO法人光と風&地魚料理海辺里

復興かわら版35号

2022年08月01日 | いいおか津波復興かわら版
         かわら版新年号(第35号)
 聞き取り調査を兼ねた「ーあの日を忘れないー語り継ぐ私の津波体験」にこだわりながら、かわら版は震災から4年を迎える。今日から明日という日常は<後世に伝える意思>を確実に溶解して行く。そういう時期を迎えていると思っている。
 震災の地は江戸後期、各地から集まった人達が漁業を中心に軒を連ね築いた集落であった。元禄津波などより田畑の水争いや時化による海難災害が人びとに語り伝えられ記録として残っている。
 3,11の津波で過っての集落は歯が欠けたような姿になり江戸後期の原型を露出している。そして、10年後の街並みが重なり例えようのない時間に挟まれて新年を迎えた。
 かわら版は数十年後の地域の姿を想定し小さな出来事を見つけては有りのまま伝えて行きたい。今回取上げた野口君は近くに住む好青年である。

 
  かわら版表面



  裏面


最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (NPO光と風 渡邉)
2015-01-03 21:56:32
  かわら版35号
 これまでに「語り継ぐ私の津波体験」で取材した方は約200名、その内、個人では150名近くになる。しかし、実際に物理的、精神的に被害を受けた方はその十数倍に、及ぶかも知れない。
 これから何人の方が体験を語って頂けるのか不明である。津波体験はそれぞれ異なり、その後の生活によっても津波体験以上に切実なことはあるからである。
 
返信する
Unknown (NPO光と風 渡邉)
2015-01-17 21:57:14
  あれから20年ー阪神大震災 その1
 20年前、朝の6時前に目を覚ましたまたまテレビのスイッチを押したところ、煙を上げる神戸の震災が写った。当時、古い家の建て替えを進めていた。震度7という激震の威力を目の当たりして設計をやり直し現在の家屋になった。
 しかし、津波のことは全く想定外であった。今回の地震による被害は無かったが浸水で1階部分は大半が被害を受けた。
 震災で被害を受けた家屋をみるとほとんどはべた基礎をしていない古い木造住宅であった。阪神大震災の映像を見るかぎり全壊・火災は古い木造住宅である。言い換えれば被害を受けた家屋・被災者は中小・零細事業者といえる。
 そして、生まれ育った土地を離れることが出来ないため借金して家を建て事業の再建したが厳しい現実に明け暮れているという。
  
返信する
Unknown (NPO光と風 渡邉)
2015-01-19 22:24:57
  震災から20年ー阪神大震災 その2
 20年の時期に迎え、それぞれ固有の思い・記憶に出逢って日々の生活という日常に明け暮れ、次の節目を考える、これが「記憶を伝える」ことである。
 悲惨な出来事に出会い、これ伝えて行くことが出来るのは出逢った人でなければ出来ない、そして、これに加担する非悲惨者の立場を実践の論理にする必要をつくづう思った次第である。
返信する

コメントを投稿