「お母さん来たよ!」
「あ~!お前はいい子だねぇ~。」
「ありがとう」
「あのさぁ」
「うん、どうしたの?」
「お母さんすご~くバカになっちゃったみたい。」
「、、、、、、、、、、、え?そうなの?」
「うん、なんかすご~く変な感じなの。」
「大丈夫だよ!お母さん!」
集中治療室から隣の4人部屋に引っ越し。
何も聞いていない!
月曜日の検査、、、言葉は悪いけど「実験台」にされるだけなのか?
どう考えても母の手術、処置をする雰囲気が感じられない。
この前まで学生のような医師と看護師が私にマニュアルどうりの対応・説明をする。
状態が良くなっている訳ではなく、処置出来ないからどんどん退院させようとしてるだけだと思われる。
今まで集中治療室では一対一で看護師さんが付いていたがそれでもこちらの気持ち以下の対応しか出来ていない。
集中治療室が100点満点で70点だとしたら
四人部屋は45点ぐらいの感じだ。
すべてが流れ作業で、、、患者の気持ちや痛みよりも効率が優先された対応をしている。
仕方ないのかもしれないが滅入る。
先月に心房細動の手術をした際の循環器の担当医が母の様子を見に来てくれた。
「**先生だぁ~」
母が先生の顔を見て喜ぶ。
「あのさぁ~、、、」
「はい大丈夫ですか?」
「うんとさぁ~」
「うんうん」
「**病院も堕ちたもんだねぇ~」
「あ~、、、、、ははは。」と苦笑する先生。
本人もわかっているんだなぁ~
母は現役最後の時に60歳を過ぎてから介護士の資格を取るために
娘より下の世代の人と一緒に勉強して資格を取った。
自分で介護士の仕事をしていたから余計にレベルの低さが気になるんだろう。
そういえば、、、
母は学歴は無いが本当に勉強好きだった。
元気な時は市が開催するパソコン講座やいろいろな講座をガンガン受講していた。
定員制の講座に応募して
「やった~!当たった~!今度****の講座に行くんだよ!」と目を輝かせて私に伝えてくれた。
40歳ぐらいのころに独学で調理師の免許をとった。
60歳ぐらいのころに樹木医の講座を受け資格を免許を取った
その後に介護士の資格を猛勉強してとった。
ホームヘルパーの仕事をはじめ暫くしたら
「他の人には心を開かないお婆ちゃんがエルモさんの言うことだけは聞くから。」
という家族の方の希望で指名されていた。
ひとりではなく他の家にも一度行くと「指名」されていた。
パソコンは60歳をすぎてから始めた。
それまではビデオの操作も一切出来ないほど機械音痴だった。
「お母さん、継続は力なり。だよ!頑張ってね!」
「うん!お母さん頑張る!」
と言って頑張った。
私も頑張って教えた。
暫くして自分で写真を撮って印刷してうちわに張り付けて
オリジナルの団扇を作った。
「これあげる!」
「え!」
アニマル浜口さんの講演会で写した写真を印刷したオリジナル団扇をくれた。
私は驚いた。。。
こんなの教えてないのにスッゲェなぁ。と感心した。
そんなことをふと思い出した、、、、、お母さんすごいなぁ。
変わらぬ明日が来てくれるようにただただ祈る。
代理投稿@息子