ある市の市長選挙がもうすぐ始まるらしい。
新たに挑戦する人の公約をみてがっかりしてしまった。
「
市長の報酬70%カット!!退職金0!」
気持ちはわかるが、なんだかなあ~って力が抜けてしまうのでした。
7割カットして31万2千円(額面)で市長がやっていけるはずがない。
ここから税金も年金も健康保険も引かれるのだ。
大金持ちしか無理じゃあないか。
市長の仕事は全く休みがない激務だ。
平日も夜に、そして休日は全日、市内各所を回って交際につぐ交際だ。
それに
財政改革するならシステムを変える方が額も大きく、
よっぽど市民に資するのである。
このところ選挙のたんびに
「2割3割引きは当たり前~、ビックビックビックビック○○○」
みたいになる。
仕事の価値と報酬、給与は連動していて良いものなのではないだろうか?
市長の仕事がそんな価値しかない、のではないだろうに・・・。
報酬カットが当選の近道。
市民ってそんなもんだよ、という意識の表れなんだから、
「馬鹿にするな!」と
市民も怒るべき所なんだけど・・・やっぱりそんなもんだろうね。
政治家に対してそれなりの者として尊重する空気も
もう国民の中にないのだから・・・。
昨今、尊重されるのはイケメンのお笑いタレントと女子アナウンサーと
それとスポーツ選手だけだね。
都議選では「日本一エロい候補」が出馬したらしいし・・・。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/localpolicy/273004/ イカン、また嘆き節だ。
そうではないのだ。
自分は思う。
そんな安売り合戦で決まる選挙じゃダメだ。
何を思い、どんな世の中が理想かを訴える、そういう選挙でなくてはダメだ。
マニフェスト選挙も実は疑問だ。
結局施策の安売りになってはいないか?
選挙はあれをやるか、これをやるか、なんてので決めるのでなく、
「これからいろいろなことが起き、そのたびに決断がなされるだろうが、
こういう考え(信念)の候補だから、この人の判断に任せていこう!!」
という形にすべきである。
もう少し言いたい。
政治家を選ぶということは、人間に賭ける行為である。
決して「モノを消費する」のと同じであってはいけない!!
今の世の中、何でも商品のように扱われている。
人間もそうだ。
会社にとっての社員、政党にとっての議員・・・、
みんな交換可能なモノではないのだ。
夫婦も友人も、ダメだったらチェンジ、リセットでポンッの世の中だけど、
「人をもののように扱う=交換可能な存在として扱う」
風潮が今の人々を不安にし、疑心暗鬼にさせていると思うのだ。
人はモノではない。
交換可能な無機質な関係ではないのである。
人と人が顔の見える関係になって泥臭いけどしっかり地に足の着いた
社会、共同体、そんな世の中に戻さねばならない!!