ガッツ藤本(藤本正人)のきょうのつぶやき

活動日記ほど堅くなく、日々の思いをつぶやきます

『フード・インク ポストコロナ』を観て

2024-12-13 13:05:00 | 本・映画など


東京では3か所で上映だが、どうも早く終わってしまうかも。

そこであわてて 新宿の「新宿シネマカリテ」で、観た。

    新宿シネマカリテ は新宿駅すぐ 地下1階

コロナの時、アメリカでは多くの作物や肉用動物が余ってしまい、殺されたという。

生産者は悲鳴を上げたが、それを買い上げる大企業は無傷だった。

食品産業などすでに一握りの企業に独占され、生産者からの買値も、製品の売値もみな牛耳られている。

ファストフードや飲料水など、加工に加工を重ねた「超加工食品」は、人の(必要以上に食べたいと思う)欲望を刺激するよう作られ、

肥満、糖尿・・・貧しい人ほど子供のころから体を壊すようになった。

穀物の生産も大規模化するうちに、地下水は枯れ、土壌は飛散し、

大規模プランテーションでは移民が酷使され、漁業では持続不可能なまでに獲りつくし、熱帯雨林は商品作物栽培のため伐採されて、すべてが持続不可能になっている。

食をめぐるシステムがゆがんでいるのだ。

その不公正、不平等に立ち上がった農民、漁師、そして、庶民が声を上げ、

土や水、生物多様性を大切にし、もっと適切な規模で、近くの見える関係の農業、漁業を始め、


ブラジルの給食は地域の食材を使うようになり・・・という人々の奮起する姿を描いたドキュメンタリーだった。

自分が近年学び、読み、考えてきた、目指すべき食をめぐる社会の姿 が描かれていた。

この思い、この流れが、世界の奔流となることを 願う。




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