老人と青年 (O velho e o moço)
(老人)
私はすべからくこんな風だ
年齢のことなどもう
さして気にもならず
相応なものに耳を傾けるだけ
朽ちていくのも悪くはない
迷惑なのはわかっているが
若いのが私に言いに来る
あれこれ注文をつけ
相槌打たせるのはやめてくれと
その通りだ
もし私が
私のこれまでやってきたこと
その初めに戻って
それらをやり直すことができたなら
今 私は
望んだようになっていただろうか?
ああ もうどうでもいいことだ
そうならなかったということは
そうではないということ
いまだ戻りたいと願う自分がいる
だがしかし
それを自分と呼べるのか
(青年)
俺は何だってこんなもん
俺に虚栄心があろうと
別に恥ずかしいとも思わない
若気の至りだ
好き勝手やらせてもらうさ
けしからんことは承知の上だが
歳くったのが俺に言いに来る
時機も畏れも測れぬやつと
おっしゃる通り
もし俺が
これからのことを先読みできて
その先で失敗することがわかって
思いとどまることができたとしたら?
ああ 今
俺にとって良い道が何なのか
決められる自分でないのなら
先読みなどいらない
自分であること
それはまた
条件を受け容れることを
自分が選んだという意味でもあるのだ
このままいこう
あとはたまたま心の中の友が
語りかけてくれる時
自分に聞く耳があれば・・・
【作詞・作曲/Rodrigo Amarante(Los Hermanos/Venturaより)】
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