ジーン・ウールの不思議な旅

ジーン・ウールは不思議な女性です。姿を変えて過去にも未来にも現れます。
もしかしたら貴方の友人や奥様かも知れません。

ギルガメシュとエンキドゥ 8

2006-07-14 09:26:36 | ギルガメシュとエンキドゥ
8.
フンババは口を開いて、エンキドゥに言う。
「お前はわしの森の定め、住まいの定めを知っている。そのすべての決まりを知っている。わしはお前を持ち上げ、森の分かれ道でお前を撃ち殺し、お前の肉をアンズーに喰わせたかった。さあ、エンキドゥよ、お前のそばにお前の愛するものがいる。そのギルガメシュに言って、わしの命を救ってくれ」

エンキドゥが首を振る。
「ギルガメシュよ、フンババを生かしておくな! 彼は香柏の守り手だ。彼を粉々にして抹殺しろ。神々の第一人者エンリルがそれを聞く前に。偉大な神々は我らに対する憤激に満ちるだろう。ニップルにエンリルが、シッパルにシャマシュがいる。全悪を滅ぼすのだ。ギルガメシュがいかにフンババを倒したか、永続する偉大な記念碑を建てよ」

フンババは、なおも言う。
「わしは50の神の命によりこの森を守っているのだ。お前たちはわしを殺してはならない。わしを殺すとお前たちは永遠の命を失うからだ。エンキドゥよ、お前はその友ギルガメシュよりも高齢を得てはならないのだ」

迷うギルガメシュをエンキドゥは説得し、その首を刎ねる。ふたたび生き返らぬように内臓を肺まで取り除く。フンババの首は、なおも跳ね飛び出す。エンキドゥはフンババの頭を掴み金桶に押し込めた。

それから、彼らは高く聳える香柏を伐り倒した。そして、その香柏で筏を組み、ニップルに向けて流した。エンキドゥが棹をさし、ギルガメシュがフンババの頭を運んだ。   (粘土板は、月本昭男訳)
    
太古の時代、姿を持たず強いネガティブの極性を持つエーテルの怪物がいました。この怪物は長さが500kmもあり、神々でさえ怪物の持つ深いネガティブに捕らえられ暗黒に堕落してしまうことさえありました。しかし、光の大聖者たちが彼らを捕らえ地球中心部に幽閉した時、地底では青色地底人が幽閉の看守者となりました。そして地上においては、清冽な神々の森が必要だったに違いありません。
〔青色地底人:青い皮膚の人種はとても古い魂で、地球中心部には太陽系第10番目の惑星に太古に住んでいた人々が監禁されているという。そして青色人種はある目的から地球の深部で働いている。人間は血統からいえば、人種、民族、家族の一員として、祖先から遺伝されたもの(青色地底人の善への傾向や生き方の結果)を血のなかに保っています。古代人は自分の内部に前代の意識をも持っていましたので、自分を親代々と同じ名前で呼びました。先祖から子孫にまで、家系を継ぐ者のすべてを貫いて生きている共通のものが、一つの名前で呼ばれました。これは神秘学にとってある重要な歴史的事実によっているのだそうです。〕
シャマシュの嫌った全悪とは、香柏の森に隠されていた扉に秘密があるようだ。ギルガメシュは香柏を伐採し、エンキドゥは木株を探した。荒野で生まれた野人エンキドゥは、香柏の森の定め、すべての決まりを知っているからだ。香柏の森の木株のどこかに深淵に下る道があった。

この怪物は、何度か地上に現れることを許され、何らかの理由で地上にネガティブをまき散らす。その結果疫病が流行り、戦争が起こり、地上の人口は常に一定のラインを超えることはなかった。神の創られた世界は、優しい天使ばかりの世界ではないようだ。黒いマントをかぶり罪を裁く、荒ぶる天使もいる。粘土板には、エンリルが洪水をおこし疫病を流行らせ、太陽神シャマシュが人類を救う手だてを考えたとある。エンリルは、宇宙船に乗って地球に飛来し、現在のペルシャ湾に着水した。そして現在のイラクの海岸に上陸し、そこにエリドゥと言う名の都市を築いた。ヤハウェともエホバとも呼ばれる神は、このイスラムの民族神エンリルのことなのです。

香柏の森は、イシュタルの聖所だという。
それはイシュタルが、誰も戻ることの出来ない場所から戻ってきたからだ。その場所は、アルル。アルルの女王エレシュキガルの支配する冥界から、イシュタルは戻ってきたのだ。

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