2.
エンキドゥは病んでいた。
彼は孤独で、一人で横たわっていた。
「友よ、わが夜の夢のすべてはこうだった。
天は叫び、地は応えた。
その狭間にわたしは立っていた。
一人の男がいて、その顔を暗くしたが
その顔はアンズーのそれと瓜二つだった。
その手はライオンの手、その爪は鷲の爪。
彼はわたしの束ね髪を掴み、わたしをこわばらせた。
わたしが彼を撃つと、彼は飛び縄のように跳び退いだ。
今度は、彼がわたしを撃ち、わたしを押し倒した。
彼は野牛のようにわたしを踏みつけ
わたしの体をつよく締めつけた。
わたしはあなたを見つけ『友よ、助けてくれ』と叫んだが
あなたは怖れて、わたしを助けてはくれなかった。
その男はわたしを撃ち、鳩に変えてしまった。
わたしの腕には羽毛が生え、鳥のように羽ばたいた。
男はわたしを捕らえ、イルカラの住まい、暗黒の家に引いていった。
そこに入ったものが出ることのない家に
そこに踏み込んだら戻れない道に
そこに住むものが光を奪われる家に。
そこでは塵が彼らの糧食、粘土が食べ物なのだ。
彼らは鳥のように翼の衣を身に纏い
光を見ることなく、暗闇に暮らしている。
わたしも彼らのようになるのだろうか。
エンキドゥは病んでいた。
彼は孤独で、一人で横たわっていた。
「友よ、わが夜の夢のすべてはこうだった。
天は叫び、地は応えた。
その狭間にわたしは立っていた。
一人の男がいて、その顔を暗くしたが
その顔はアンズーのそれと瓜二つだった。
その手はライオンの手、その爪は鷲の爪。
彼はわたしの束ね髪を掴み、わたしをこわばらせた。
わたしが彼を撃つと、彼は飛び縄のように跳び退いだ。
今度は、彼がわたしを撃ち、わたしを押し倒した。
彼は野牛のようにわたしを踏みつけ
わたしの体をつよく締めつけた。
わたしはあなたを見つけ『友よ、助けてくれ』と叫んだが
あなたは怖れて、わたしを助けてはくれなかった。
その男はわたしを撃ち、鳩に変えてしまった。
わたしの腕には羽毛が生え、鳥のように羽ばたいた。
男はわたしを捕らえ、イルカラの住まい、暗黒の家に引いていった。
そこに入ったものが出ることのない家に
そこに踏み込んだら戻れない道に
そこに住むものが光を奪われる家に。
そこでは塵が彼らの糧食、粘土が食べ物なのだ。
彼らは鳥のように翼の衣を身に纏い
光を見ることなく、暗闇に暮らしている。
わたしも彼らのようになるのだろうか。