CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-141「居眠り磐音」(日本)

2019年06月10日 00時58分09秒 | 日本映画
地獄でも生きていくことに決めた
 故郷・豊後関前藩で将来を嘱望される藩士だった坂崎磐音は、ある悲劇的事件によって2人の幼なじみを失い、祝言を間近に控えた許嫁の奈緒とも別れざるをえなくなる。
 脱藩し、心に深い傷を抱えたまま、江戸で長屋暮らしを始めた磐音。長屋の大家・金兵衛の紹介で、両替屋・今津屋の用心棒として働くことに。その穏やかで誠実な人柄と、確かな剣の腕前で、次第に長屋の人々から信頼され、いつしか金兵衛の娘おこんからも好意を持たれるようになる。
 そんな中、田沼意次が発行した新貨幣を巡る陰謀に巻き込まれてしまう磐音だったが。(「allcinema」より)


 普段は穏やかで、誰にでも礼節を重んじる浪人、坂崎磐音。

 故郷で悲劇的な事件に遭遇し、自ら幼馴染みを斬り、脱藩する。

 その幼馴染みの妹、奈緒は許婚であったが、そんな彼女を残し、故郷を出て江戸の長屋で暮らしている。

 そんな中、両替屋の今津屋の用心棒として雇われることになる磐音であったが、田沼意次が発行した新貨幣を巡る陰謀に巻き込まれていくことになる。


 序盤は、磐音を含む幼馴染み3人が、江戸から故郷へ戻り、そこで磐音が幼馴染みを斬り、脱藩することになる悲劇が描かれる。

 そして江戸へ舞い戻り、長屋暮らしする磐音。

 心に傷を抱えながら、誰にでも礼儀正しく、誰からも好意を持たれそうであるが、パッと見はそんなに強そうには見えない。

 しかし、今津屋が襲撃された際、自ら対戦相手に名乗りを上げ、相手を斬るところは、ちょっと感動的でもあったな。

 その後、今津屋の用心棒となる磐音。

 襲い来る刺客との対決の行方も気になるところであったが、必ずしも剣だけに頼らぬ策を練って対処するという展開も面白かったな。

 もちろん、剣をもってしての対決シーンは緊迫感があり、惹き込まれる。

 巻き込まれることとなった陰謀の行方も気になるところではあるが、長屋の大家の娘であり、今津屋の女中、おこんが磐音に惹かれていき、その行方も気になるところ。

 それにも増して、故郷へ残してきた奈緒に対し、磐音は再び彼女の元へ戻るのか気になるところであったが、奈緒との関係は思いも寄らぬ展開となっていく。

 これは、ちょっと予想外であったと共に、切なさが募るものだったな。

 
 磐音という人物に惹き込まれる作品であると共に、奈緒との切ない関係が印象に残る作品だった。

/5

監督:本木克英
出演:松坂桃李、木村文乃、芳根京子、柄本佑、杉野遥亮、佐々木蔵之介、奥田瑛二、陣内孝則
   橋本じゅん、早乙女太一、中村ゆり、波岡一喜、石丸謙二郎、財前直見、西村まさ彦
   谷原章介、中村梅雀、柄本明、宮下かな子、比留間由哲、和田聰宏、菅原大吉、ベンガル
於:新宿ピカデリー

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